目の白濁
9月28日(金)
 ゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
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 百石:9月29日(土)午後
 こんばんは、獣医師の國廣です。
 最近涼しくなってきて、夏の終わりを実感しますね。
 秋といえば、「食欲の秋」ということで、10月からの院内ニュースレターはこんなテーマにしてみました。
 
 まだ作成中ですが、来院された時はぜひぜひ手にとって一度読んでいただけると嬉しいです。
 ではでは、本日のテーマは私が今後専門としての知識を増やしたい”眼科”のお話。
 先日1歳パピヨンのK君が両目(特に左目)のしょぼつきを訴えて来院されました。
 一般的な眼科検査を行い、10日ほどの点眼治療をしましたが、大きく変化はなく、また目が白く濁ってきました。
 
 ここで考えられる病気として「若年性白内障」があります。
 「白内障」はみなさん聞いたことはあると思いますが、目のどこの部分の病気かご存知でしょうか?
 
 「白内障」とは上の図にある水晶体と呼ばれるレンズの働きをする部分が白く濁っていく病気を言います。
 そして放っておくと最終的には視覚を失ってしまいます。
 治療法としては内科治療ではぶどう膜炎などの合併症を抑えることしかできず、外科の介入が必須になってきます。
 一般的に「白内障」は老齢の動物で起こることが多いとされていますが、中には遺伝的にK君のように若くして発症することがあります。
 K君の場合は両目とも発症しており、このままでは全盲になってしまう可能性がありました。
 そこで飼い主様とお話をして手術をすることを決めました。
 しかし現在のところ、うちも含め京都で白内障の手術ができる病院がありません。
 そこで大阪にある眼科専門病院を紹介し、手術を実施することになりました。
 私は将来的に白内障の手術をできるようになりたいという気持ちがあるので、手術の日程を聞いて見学に行かせていただきました。
 下は術中写真の1つで”前嚢切開”という工程のものですが、1つ1つの工程がどれもミスできないとても繊細な手術でした。
 
 両目とも手術はうまくいき視覚を取り戻しましたが、今後は術後の合併症に注意して管理していかなければなりません。
 K君のようにどうしてもうちでできない手術や検査は、他の病院に紹介することがあります。
 これはその動物に最前の治療を行うための1つの手段になりますし、それがその子の命(今回は視覚)を救うことができます。
 動物にとって視覚はまだ不明な点が多いですが、私は”視覚的な喜び”があると信じているので眼科の専門医を目指そうと思いました。
 例えば私たちの顔を見て尻尾を振ったり、近寄ってきてくれたり。
 今後は専門医を目指し、1匹でも多くの動物の失明を防ぐことができたらなと思います。
 
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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