いろんな血尿
8月19日(日)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
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平野:8月25日(土)午後、26日(日)
こんにちは。
相変わらず蒸し蒸し暑い日が続きますね😵
ご体調崩されていませんか?
私はというと、結構タフなほうで、働きだしてからも滅多に体調を崩しことがないのが自慢なんです👍
日頃からしていることといえば、運動です!
ジムで筋トレやランニングを続けています💪
学生の頃から体を動かして汗をかくことが好きなんです😀
そのおかげかちょっとやそっとでは風邪もひきません👾
運動は大事ですね!
今年もマラソン大会に出ようといくつかエントリー中です!
話は変わりますが、最近オハナの背中に羽が生えました☺笑
可愛くて仕方ないと思っている今日この頃です。
さて、今回のお話のテーマは”血尿”です。
血尿にはいろんな原因があります。
細菌性膀胱炎、膀胱結石、膀胱腫瘍、子宮蓄膿症、前立腺疾患…などなどです。
なかでも今回は、去勢手術をしていない高齢の男の子で多くみられる前立腺疾患についてとりあげてみようと思います。
先日、血尿が認められ、他院で膀胱炎だといわれて抗生剤による治療を開始したものの、ちっともよくならないということで来院された13歳のミニチュアダックスくんがいました。
再度尿検査をするも確かに血が混じっていることを示す潜血反応は認められました。
精査のためエコー検査を行ったところ、えらく前立腺が腫れていることがわかりました。
前立腺の容積は精巣から分泌されるアンドロジェンとエストロジェンという性ホルモンによりコントロールされています。
高齢になると精巣の精子形成能が低下し、これらの性ホルモンの分泌能も低下あるいは異常となります。
するとホルモンのバランスが崩れてしまい、細胞の異常な増殖がおこり前立腺は肥大します。
前立腺が肥大すると直腸を圧迫して便がでにくくなったり、前立腺の中を通っている尿道が狭窄することで血尿がみられたり尿がでにくくなったりします。
このように前立腺肥大は精巣から分泌される性ホルモンの働きにより発生するため、一般的な治療法としては去勢手術が行われます。
それ以外には薬でアンドロジェンの作用を抑制し、前立腺を縮小させることができます。
高齢で手術が難しかったり、希望されない場合に使用します。
今回来院されたミニチュアダックスくんもかなり高齢だったので抗アンドロジェン製剤の薬を使用しました。
すると投薬開始1週間後には前立腺の明らかな縮小が確認され、血尿も治りました。
効果は半年から1年くらい続きますが、また再発する可能性はあります。
なので、体調を整えた上で、去勢手術を検討しています。
このように、”血尿”といっても意外なところに原因がある場合があります。
うちの子が気になるなという方はぜひ一度検査を行ってみましょう。
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A.Hyakkoku @U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER