つまみ食い注意
3月13日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
院長:3月17日(土)午後、25日(日)、29日(木)午前、31日(土)午後
百石:3月18日(日)、24日(土)午後
三浦:3月18日(日)、25日(日)
國廣:3月31日(土)
こんばんは。獣医師の三浦です。
先月、ごまが誤食事件を起こしまして👻👻
ある朝食欲がなくなり、病院だと狂暴化するので検査もできず、
鎮静をかけようかと迷ってたところ調子が戻り難を逃れました💨
何が好きかというと、排水溝のネット!
残飯の匂いに魅かれてか、ネットごと食べてしまうのです😱
野良猫か!と言いたいところです。
誤食は飼い主の責任と、深く反省しましたが
日に日に腕力と悪知恵が鍛えられているようで、
留守番部屋から脱走していることが多々あります。
横開きの扉につっかえ棒をしていますが、つっかえ棒を外す方法を覚え
一度突破すると、2回目からは簡単に出れてしまうようです。
流しのカバーも強化しましたが、いつまで通用するか…💦
扉を開けられないようにする良い方法、どなたかご存じでしたら教えてください😵
ということで、本日は食に関するお話です🍖🐾
猫のSちゃんは節分の日に、部屋に撒かれた豆を食べたそうです。
ほんの、2、3粒ほど。
すると翌日から、下痢に…😱
もともとSちゃんは生後数か月の頃から下痢が続いていて
一般的な下痢止めや整腸剤では効果なく、
検査をしても原因が分からずでした。
食事の変更と、食物繊維のサプリメント、漢方薬を処方し
これでもダメなら内視鏡検査が必要だと考えていたところ
状態が改善し、良い便を維持できるようになっていました👌
その矢先の、豆つまみ食い・・・💦
お薬を減らしたタイミングでもあったのですが、
原因は豆の可能性が高いと思われます。
節分の豆、つまり大豆は良質なタンパク質で、一見健康に良い食べ物に思えますが
犬や猫にとっては、食物アレルギーや食物不耐性の原因になることもあります。
「食物不耐性」とは、食物アレルギーと勘違いされることもありますが
免疫機能は関係なく、特定の食品の成分を消化することができない体質のせいで
その食品を摂ったときに消化器症状や皮膚症状を起こしてしまうことを言います。
人だと、「乳糖不耐性」の方も多いですよね🐄
食物による有害反応の多くは、アレルギーよりこの食物不耐性であると言われています。
原因となる代表的な食品は牛や鶏、乳製品の他に、
コーン、大豆、小麦などが含まれます。
これらは一般的なドッグフード、キャットフードに含まれていることも多いです🍴
長い時間をかけて蓄積した結果、症状として現れるため
原因を特定できないことも多くあります。
大豆についていうと、体に良いのか悪いのか意見が分かれる食品です。
大豆のタンパク質事態は良質なものなので、
十分に調理されたものであると良いのですが
場合によっては消化不良を起こしてしまいます👾
以前聞いた話では、大豆を食べた翌朝に突然死してしまったケースもあります。
原因は不明ですが、大豆の消化に時間がかかり胃内でガスが発生し、
胃拡張になってしまった可能性も考えられます。
そう思うと、ダイエットでよく使われるおからなども、要注意ですね。
食品への反応はその子によって本当に様々ですので、
一概に「悪いから食べないで!」とも言えません。
同じものを食べていても問題ない子もいれば、調子が悪くなる子もいます。
”You are what you eat.” という言葉があるように
動物は食べたもので作られていきます。
もっと深いお話をすると、体の中には腸内細菌が何兆個も住んでいて、
この腸内細菌が身体の消化機能だけでなく免疫機能にも深く関わり、
一説では腸内細菌のバランスの崩れが、様々な病気の原因であるとも言われます。
食べたものは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌たちが元気かどうかは排泄物に現れます。
たまにあるのが、「この子、下痢体質なんです。」というお言葉。
下痢が当たり前すぎて、そういうものだと思っていた方が数名いらっしゃいました。
たかが下痢、されど下痢!(お食事時の方、すみません💦)
下痢を当たり前にすると、いつか大きな病気につながってしまうかもしれません💥
便秘も、同様ですね。
Sちゃんに元々あった下痢は、もしかすると食物不耐性が原因だったのかもしれません。
お腹の調子はゆっくりですが、元に戻ってきています😊
皆様もご自宅のコの排泄物を毎日確認して、
その日食べたものと健康状態を見直してみてくださいね。
そしてくれぐれも!つまみ食いにはご注意を!
(自分への戒めも込めています…☠)
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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER