やっつけてやる!
11月23日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
院長:11月27日(火)午後
百石:11月24(土)午後
こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に11月も終わりですね。寒がりの私はすでに家のこたつのスイッチをONしています。
そういえば先日大学の友人の結婚式に行ってきました。場所は八坂神社の近くの「京都祝言」という所で、最近できた式場のようです。
チャペルは清水寺の五重の塔が見えるとても綺麗な所でした。
イメージはこのような感じです。新郎新婦ともに和装がとても似合っていました。
結婚式自体ほとんど行ったことがありませんでしたが、とても感動しました。
私はまだまだ予定がないですが、いずれは・・・と思っておきます。笑
ではでは、本日のテーマは11歳ラブラドールレトリバーのRちゃんのお話。
来院された主訴は「首の左後ろあたりに硬くなったり軟らかくなったりするできものがあり、大きさも日によって変わる。」というものでした。
確かにRちゃんのその部位を触ると、できものが確認されました。
こういったできものに対する検査として、まず行うのが「細胞診」の検査です。
針を刺して、そのできものの細胞を採取する方法です。
その結果、下のような細胞が採取されました。
画面中央より少し上の方にある顆粒を含んだ大きな細胞、これは「肥満細胞」であり
そのできもの自体は「肥満細胞腫」という悪性の腫瘍であることが分かりました。
「肥満細胞腫」は犬の皮膚腫瘍の中で最も発生頻度の高い腫瘍です。(割合でいうと16〜21%)
中高齢犬での発生が多く、性差はないようです。
好発犬種としては、ボクサー、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、ビーグルなどがいます。
今回のRちゃんも好発犬種の1つでした。
症状としてRちゃんのように無症状の子もいれば、「肥満細胞」が持つヒスタミンという物質が
炎症を起こす場合もあります。またそれにより下痢、嘔吐を呈する子もいます。
浸潤度や転移性はその腫瘍の悪性度(グレード)により変化します。
その気になる悪性度(グレード)ですが、細胞診だけでは判断できず病理検査を必要とします。つまり外科的な切除を行う必要があります。
治療としても第一選択が外科手術になりますので、Rちゃんも手術を行うことが決定しました。
(実際の手術写真を載せていますので、苦手な方はご遠慮ください。)
まずは術前の写真です。
マジックで書いている部分が切開のラインになります。ここでは腫瘍よりも大きい範囲で切ることが重要になってきます。
”マージン”を確保することで、浸潤している腫瘍を完全に切除するためです。
そしてどんどん剥離を進め、腫瘍を分離していきます。
最終的には下の筋肉まで取ってしまいます。
浸潤した腫瘍は筋肉ではばまれていることが多いので、その上まできっちりと切除します。
こうして腫瘍を摘出し、縫合を終え手術は終了になります。
ちなみに同時に撮影したCT画像はこちら。
右下に造影された腫瘍が確認できます。
CT検査は浸潤の程度が一目見てわかるので、やはり圧倒的な検査方法です。
現在は病理検査待ちであり、今後抗がん剤を進めていくのかは飼い主様との相談になってきます。
何はともあれ、Rちゃんよく頑張りました。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
⭐︎インスタ始めました⭐︎
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定