フィラリア予防でアナフィラキシー?!
6月5日(月)
*****セミナーのお知らせ(本院)*********
パピー教室:6月17日(土)、6月18日(日)、6月24日(土)
デンタルセミナー:6月11日(日)
*****本院からのお知らせ************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは、獣医師の岡山です。
6月に入って予防のシーズンが落ち着き始める時期ではありますがまだまだ、少し遅れてのフィラリア/ノミ/マダニ予防でご来院される患者様がいらっしゃいます。
当院では、ワンちゃんにフィラリア予防薬を処方する前にフィラリアの幼虫の検査(mf検査)を基本的に全員おこなっています。(子犬さんでは行わない場合もございます。)さらに、予防薬投与期間(5−12月)に飲み忘れがあった場合、幼虫の検査に加え、追加で成虫の検査も行います。
なぜ、飲み忘れがあると成虫の検査をしないといけないのでしょうか?どうせ駆虫薬飲んでフィラリアをやっつけるなら検査いらないのでは?と考えるオーナー様いらっしゃると思います。😅
検査をする理由は、、、
フィラリアに寄生されているワンちゃんに予防薬を投与した場合、アレルギー反応が引き起こされてしまう場合があるからです。
最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こし命に関わることがあります。
もちろん予防薬の投与でフィラリアをやっつけることはできますが、寄生されている場合、死滅した虫体を身体が「異物」と認識し排除しようとすることでアレルギー反応(最悪、アナフィラキーショック)が起こってしまうのです。また死滅した虫体は血流に乗って体のいたるところで塞栓となり血流障害、臓器不全が起こる可能性があります。
では、もしフィラリア陽性となってしまった場合の治療法は?となると、
・外科的に摘出:アリゲーター鉗子と呼ばれる長い棒の先にワニの口のような挟む装置が付いた道具を首の太い静脈から入れて虫を吊り出すのを麻酔かけて行う方法。
・駆虫薬による内科的治療:アナフィラキシーショックが起こる可能性があるため、事前に虫の数などを調べ、ショックを回避するためのお薬を事前に投与してから駆虫薬を投与する方法。
などありますが、早期に100%治ることはとてもとても難しいのです。
従って、毎月の予防薬投与を確実に行うことが重要なんです!
毎月の予防薬投与は忘れてしまいがち。。。。という方には注射によるフィラリア予防も行えます。(今シーズンの注射の予防薬は当院の予約の上限に達してしました。)
予防薬も色んな種類があります。(おやつタイプ、錠剤など)その子にあった予防薬を毎月確実に投与していってくださいね!
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TAICHI@U-KYO-Animal Hospital
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師