ワクチン製造終了?!
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*****本院からのお知らせ*********
2022年5月から夜間診療を開始しました。平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは。獣医師の岡山です。
雪すごかったですね。去年まで北海道で生活していたので自家用車はもちろんスタットレス装着済みでしたし、雪かき道具や、スタックした時用の脱出ヘルパーも車の中にあったのですが、車検に出してしまっていたため身動きが取れませんでした😂 備えあれば憂いなしと言いますが肝心なときに備えていませんでした。。
そんな「備え」の一環で感染症予防のため犬猫ちゃんたちもワクチン接種を行っていますが、ある猫ちゃんのワクチンが2022年3月から製造中止となりました。
それは、「猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)ワクチン」です。
毎年そんなワクチン打ってないよ。っていう方が多いかと思われます。例えば多頭飼育されている中で、ある子が猫エイズを持っていて他の子が感染しないように接種するなど特殊なケースであるため全員がしなければいけないワクチンではありません。
猫エイズについて、、
・猫免疫不全ウイルス:略語で‘FIV’
・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同じレトロウイルス科ですが人間に感染はしません
・唾液中のウイルス伝播
・主な感染経路は闘争による咬傷で伝播
・母子感染や後尾感染は少ない
・一度感染したら体内からの排除は難しい
・感染症、口内炎、貧血、腫瘍、神経症状が見られる場合があるが無症状なまま生涯を終える子もいる
国内で唯一取り扱いのあったメーカーの製造中止ですので国内には今ある分しかございません。右京動物病院本院も先日院内在庫は無くなり今後入荷は不可能とのことです。
これからの対策としては
・猫ちゃんを外へ出さない
・食器の使い回しは行わない
・感染猫ちゃんの隔離
・男の子なら去勢する
が挙げられます。
室内でずーっと生活しており外部との接触がない猫ちゃんは感染している可能性はほとんどありませんが、野良猫さんは持っている可能性があります。特に雄猫の場合、発情期に雌猫をめぐって喧嘩をして咬傷による感染のリスクを高めてしまします。繁殖予定がないのなら、去勢手術をお勧めします。
FIVは猫の体外ではとても弱く、室温で数分から数時間で感染力を失います。そのため家庭用のアルコールや漂白剤で消毒は可能です。
なるべくFIV陽性でも発症しない場合もあるため、猫ちゃんはなるべくストレスがない生活をしていただき日々体調の変化に気を付けていただけたらと思います。
それでは今日はこの辺で。
TAICHI@U-KYO-Animal Hospital
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師