一日でも長く、一歩でも多く
8月14日(火)
お盆も休みなく診察しておりますが、
下記の日程で獣医師の臨時休みをいただきます。
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:8月19日(日)、25日(土)午後、26日(日)
百石:8月18日(土)午後
三浦:8月19日(日)
國廣:8月18日(土)
こんばんは。獣医師の三浦です。
早速ですが、本日は鍼治療についてお話します🐾
最近少しずつ、施術を受ける方が増えてきています。
鍼治療は、数千年も前から中国に伝わる医療の一つです。
CTまであるような最新医療バリバリの病院で、鍼🙄??
なんて思われるかもしれませんが、
西洋医学と東洋医学は全く異なるアプローチ。
併用することによって相乗効果を示すこともあれば、
西洋医学で対応できない痒いところにも手が届くことがあります👐
PちゃんはミニチュアダックスフンドとミニチュアシュナウザーのMIX犬です。
今年の始め、突然の後肢麻痺になり、腰部椎間板ヘルニアが疑われました。
このような時、通常では麻痺の程度や治療への反応をみて、
内科治療での改善率が低いと判断した場合は外科治療が推奨されます。
Pちゃんも、通常では外科治療が適応となる状態でした😖
しかし、麻酔のリスクもゼロではなく、年齢的なところからも飼い主様は内科治療を強く希望されました。
1ヶ月間ステロイド投薬とレーザー治療を試みた結果、麻痺は改善されず歩けないまま…
そんな時に、かかりつけの先生から当院へご紹介いただきました。
初診時のPちゃんの後ろ足は、強い刺激には反応するものの、起立を維持することは困難でした。
放置すると、お尻歩きの状態…。
鍼治療に対する反応は、個々の病態によって異なります。
すぐに反応がある場合もあれば、全く変わらない場合もあります。
相談のうえ、週1回の鍼治療と、ご自宅での毎日のリハビリを開始しました。
鍼の間は、写真のように、看護師さんに持ってもらいながら
15分〜30分ほど電気を流します。
過度に嫌がってしまう子は施術ができないのですが、
Pちゃんを治療を受け入れてくれたようです☺
1週間後…
「立てました!」との嬉しいお言葉😳
ご飯の時に支えてあげると、そのまま立って維持できていたとのこと!
その後は少しずつ、反応がよくなってきて…
2ヶ月後には、少しだけ引きずりはするものの、自分でしっかり歩けるようになりました。
待合室で立っている姿を見つけたときは、本当に嬉しかったです😊
その後は通院間隔を少しずつ開けていますが、
飼い主様によるリハビリの効果もあり、元気に歩ける状態を維持しています🐾
Instagramにも登場してくれてるので、ぜひ動画で確認してみてください👀🎥
鍼治療では、体のいたるところにある経穴(ツボ)に鍼を刺すことにより
感覚器が刺激されたり、微小循環が改善され、効果を表すといわれています。
私が鍼を勉強したい!と思ったのは、
椎間板ヘルニアの手術後、麻痺が戻らなかった子が
鍼治療で歩けるように戻ったのを目の当たりにしたときです。
なんで効くのか不思議でならなかったのですが、確かに効くんだと実感しました。
また、単純に麻痺を治すだけではなく、東洋医学の特徴でもあるように、
体全体のバランスを整えてくれるのも良いところです。
たとえば腰にある「腎兪」というツボは「若返りのツボ」とも言われ
後肢麻痺にも効きますが、精力や気力をあげてくれる効果もあるといわれます。
老化防止のためのメンテナンスとしても、
慢性疾患の治療を助けるための補助療法としても活用できます。
もちろん、鍼を怖がってしまう子もいますし、適応できない場合もあります。
これだけ効果があると言っても、急性で重度の椎間板ヘルニアにはやはり手術を勧めますし、
診断のためのMRI検査も可能な限り撮っていただきたいです。
ただ、治療の選択肢として、また、補助療法として、
こんなものもあるんだな~と知っていただければ何よりです。
ウチの子はどうかな?と思われた方は、ぜひ一度、ご相談くださいね。
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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER