不明熱
6月7日(金)
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平野:6月29日(土)
こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に6月ですね!
梅雨入りして、天気が悪い日もちらほら。
雨の日は体が重たいですが、元気にやっていきましょう!
では今回は8歳のダックス×プードルのMIX犬Rちゃんの診察について
4月末ごろに「2日前から食欲がなく、あまり動かない。」という主訴で来院されました。
熱も39.8℃と高熱で、確かにしんどそうでした。
身体検査上、原因がはっきりしませんでしたので、
原因を追求するべく検査を行いました。
血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査と
全身くまなくチェックしていきました。
しかし、炎症タンパクのCRPの上昇と腹腔内のリンパ節が腫れていること以外は正常で
根本的な原因を追求することができませんでした。
CRPの上昇と発熱というところから
・感染性
・免疫介在性
・腫瘍性
などが考えられます。
タイトルにもあるように「不明熱」とは原因不明の発熱のことを指します。
まずは抗生剤をしっかり服用し、感染性かどうかの判断を行いました。
しかし、数日しても状態は一向に良くなりません。
後は飼い主さんが言うには
「左前肢を痛そうにしている」とのことでした。
上のように診察室内で歩かせてみても、確かに痛そうにしており
跛行していました。
跛行・発熱・CRPの上昇から「免疫性の関節疾患」を考慮し、
関節穿刺を行うことにしました。
この検査は麻酔をかけるので、同時にCT検査にて腫瘍性疾患の有無も確認しました。
結果としては、腫瘍性疾患は否定的。
採取した関節液の検査で何とか今回の診断がつきました。
診断名は「化膿性関節炎」というもので、
原因としては感染や2次的な炎症によるもの、あとは免疫性というところで
前2つは今までの検査である程度除外することができていたので
今回は「免疫介在性関節炎」として診断を下しました。
発症の原因は不明な部分もありますが、遺伝性や犬種に特異的なものが多い病気です。
治療としては免疫抑制量のステロイド治療になります。
治療の甲斐があってか、数日するとみるみるうちに調子が良くなり、
CRPも正常値に落ち着き、熱も下がりました。
現在はステロイドの減量を行っています。
今回のように、たくさんの検査を行ってもなかなか診断にたどり着けないケースがあります。
動物たちは直接どこが痛いかということを教えてくれないので、
診察も基本的には検査をする前提が多いです。
もちろん費用もその分かかりますが、少しでも早く原因を突き止めるためにも
積極的にやっていただくのが良いでしょう。
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
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