実は腫瘍かも?
3月5日(日)
*****本院からのお知らせ************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは、獣医師の二股です。
3月になり、少し寒さが和らぎ、過ごしやすくなりました🌸
来月、再来月はフィラリアシーズンなので
わんちゃんはフィラリア検査をしに、忘れずご来院ください。
さて、今日は最近よく発見する猫の皮膚肥満細胞腫についてお話しします。
こちらはどちらも猫ちゃん、それぞれ別の子のものですが
首の皮膚、耳にできた2mm程度の小さなできものです。
肥満細胞腫(悪性腫瘍)と診断されました。
犬猫の皮膚の悪性腫瘍ではよく見られる腫瘍です。
一見、見た目は全然悪くないもののように思えますが、
肥満細胞腫の見た目は今回のような小さなイボだったり、皮膚炎のように赤くなったりと
見た目だけでは決して安心できません。
肥満細胞腫は
細胞診(針で細胞の内容物を吸引し、顕微鏡でみる)で容易に診断することができます。
写真のような顆粒を持った細胞が特徴的です。
ちなみに肥満細胞とは炎症や免疫に関わる細胞です。
細胞内にヒスタミン、セロトニン、ヘパリンといった
生理活性物質を含んだ顆粒が沢山あります。
この細胞が腫瘍化し、異常増殖したものが肥満細胞腫です。
肥満細胞と言う名前ですが、肥満とは関係ありません。
猫の皮膚にできる肥満細胞腫は犬とは違って穏やかな経過を辿ることが多く、
脾臓、消化管といった他の臓器に病変がなければ、外科手術のみで良好な予後が得られます。
皮膚の腫瘍は飼い主さんが偶然自宅で発見され、治療に至ったケースも多いです。
日頃の動物さんとの触れ合いが早期の診断につながることがあります。
怪しいと思ったできものがあればすぐご相談ください。
肥満細胞腫に関しては、わんちゃんでは猫よりも挙動が悪いのでなおさら早めにご相談くださいね💦
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師