低アルブミンのすすめ
7月5日(金)
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三浦:7月21日(日)
國廣:7月8日(月)、12日(金)出勤、14日(日)
こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に今年も半分が過ぎました。
年々時が経つのが早くなっており、正直なところ焦ってしまいますが
今は目の前のできることをコツコツやっていき、着実に力をつけていきたいと思います!
梅雨のジメジメした気候に負けずに頑張っていきましょう!
先日は院長と眼科研修でお世話になっている先生と一緒に
おいしい中華を食べてきました😋
あまり食べ慣れていない料理が出てきたり、店の雰囲気も素晴らしかったので
少し緊張しましたが、、、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
院長、ごちそうさまでした🙇
ではでは、本日は10歳のフレンチブルドッグKちゃんのお話。
Kちゃんは「1ヶ月ほど前から水様便をしており、徐々に痩せてきている。
食欲もだんだんと落ちてきている。」というものでした。
身体検査と血液検査を実施すると、
アルブミンという蛋白が低くなっており、いわゆる低アルブミン血症を引き起こしていました。
この原因として考えられる病気は
①肝臓
②腎臓
③腸管
のどこかに存在している可能性が高くなります。
それぞれを解説すると、
①肝機能不全により合成できなくなる場合
②尿中に蛋白尿として排泄された場合
③十分に腸管で吸収できなかった場合
になります。
ということで、検査を進めていくわけですが
尿検査、肝機能検査は異常なしでした。
つまり③の腸管が原因の可能性が高くなります。
ここからさらに診断をつけていくために
CT検査で全身状態のスクリーニングを行い、内視鏡生検で胃、十二指腸の病理検査を行いました。
鑑別疾患の中には消化器型のリンパ腫もあったので
飼い主様も非常に心配されていました。
実際の内視鏡の肉眼所見(十二指腸)がこちら。
本来ほとんど凹凸のない腸粘膜が
写真のようにぽこぽこと膨らんでいました。
実際の病理検査の結果は・・・
腫瘍疑いではなく、「リンパ管拡張症」という病気でした。
この病気は先天的になることもあれば
今回のKちゃんのように、炎症や腫瘍などによってリンパ管が閉塞することで起こります。
診断がついて内科治療を始めたところですが、
食欲も少しずつはでてきているみたいです。
しかしまだまだ軟便は続いています。(当初より形にはなってきている。)
今後も状態を見ながら、しっかりと治療していきたいと思います。
投薬が苦手なKちゃんですが、ご家族のみんなとしっかり1歩1歩進んでいきましょう。
今回のKちゃんのような「1ヶ月前からの下痢」など、
慢性的な症状がある場合を高確率で、どこかに病気を抱えています。
気になることがありましたら、ぜひご相談ください。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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