大切なこと
5月22日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:5月24日(木)午後、26日(土)午後
廣畑:5月31日(木)
こんばんは。獣医師の三浦です。
最近、歯医者やら整骨院やら色々と病院に通っているのですが
毎回、お会計時に「それだけですか!?」と驚いてしまいます🙄
普段は通院をお願いしている側ですが、
自分自身のこととなると通院は面倒ですし、薬は嫌いですし、
我慢して何とかなるなら病院には行きたくない気持ちが強いです。笑
でも、それなりの負担額で身体が楽になるなら、頑張って通院しようかな…という気持ちになれます👛
そんな訳で今回は、少し趣向を変えてペット保険のお話をします🐕
当院は保険の代理店ではないので、積極的にお勧めすることはできませんが
個人的には、新しい家族をお迎えしたら、できるだけ早期の保険加入を推奨します。
ご存知のとおり、獣医療は自由診療のため病院によって診療料金が様々です。
そのため国民皆保険などの制度はつくることができず、保険加入は個人の意思に任されます。
保険に加入しない場合の医療費はもちろん全額負担なので、
人の医療費に比べ非常に高額に感じてしまうかと思います。
きちんと検査をして、処置をして、薬を飲んで…1度の来院で数万円かかることも多いですよね💦
治療が必要だけれども、経済的負担のために断念される方も中にはいらっしゃいます。
とても悔しく思いますが、お費用を頂かなければ医療提供が続けられなくなってしまいます。
そんな時、保険があれば、治療の選択肢を増やすことができます。
「できるだけ早期」とお伝えしたのは、当然のことですが、加入前に見つかった病気は保険適応することができないからです。
お迎え直後に多い病気でお費用がかかるのは、転落による骨折。
手術が必要になると、お迎えしたお費用以上にかかることもあります😵
また、最近人気のトイプードルやチワワ、柴犬に多い病気は、膝蓋骨脱臼です。
膝関節にある膝蓋骨が、本来あるべき場所から外れてしまう病気です。
成長期の体が小さすぎる時期は正常でも関節が不安定なことがあり、
ペットショップの検診では大丈夫と判断されてしまうことがあります。
それでも、早いコでは3~4か月頃から跛行や肢を噛むなどの症状が認められてきます。
症状が経度であれば内科療法で維持することも多いですが、
脱臼の頻度が増え日常生活に大きく支障が出るのであれば、手術が適応されます。
トイプードルのMちゃんも、お迎え直後に足を痛がる様子が認められ
膝蓋骨脱臼が原因であることが分かりました。
その後脱臼の頻度はどんどん増え、1歳を過ぎた先日、手術の決断をされました。
手術後のレントゲン写真です。
膝蓋骨が接する大腿骨の溝を深め、脛骨の回転を抑えるため固定しました。
膝の上に乗る丸い骨が、膝蓋骨です。
2枚目の写真で、手術した方は骨の中央に乗っていますが、逆側は内側にずれているのが分かるでしょうか?
ひとまずはMちゃん自身がとても気にしている右後肢の手術をしましたが、
今後は逆側も手術しなければならない可能性があります。
保険に加入する前に病気が発覚してしまったため、今後の治療費含め、
すべて実費でのお支払いになってしまいました。
もっと早く加入していれば…!と悩まれるお気持ち、よーく分かります😫
このような形で後悔される方はたくさんいらっしゃいます。
中には手術を悩んでいる間に病態がどんどん悪化し、
痛みで座ることすらまともに出来なくなってしまったコもいました。
Mちゃんは本当に辛くなる前に手術できて、良かったです。
新しく動物をお迎えされる方は、是非、お迎え前からその後の費用の準備を始めてください。
ひとつの命を預かるには、想像以上のお金がかかります。
そして動物の医療保険が今よりもっと充実し、より選びやすく身近なものになることを心より願っています。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]/CTスキャン導入/進行性脊髄軟化症/
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER