抗生剤のあれこれ
7月20日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:7月29日(日)
百石:7月21日(土)午後
三浦:7月27日(金)午後
こんばんは、獣医師の國廣です。
最近の猛暑ときたら、凄まじいですね。去年よりも確実に暑いのを肌で感じます。
京都では40℃近くまで気温が上がっていましたね。
人もわんちゃんも熱中症にだけは十分注意していただきますようお願いします。
先日の日曜日にはWJVFという大きなセミナーに行ってきました。
日頃の勉強だけでは最新の情報を入手することが難しいので、こういったセミナーに参加することで
新しい治療の情報を得ることができ、診察に還元することができます。
これからも積極的に参加していき、向上心を忘れずに知識を身につけていきたいものです。
では今回のテーマは三浦先生に引き続きこの時期に多い「皮膚病」についてです。
飼い主様にとって、一番見つけやすい動物ちゃんたちの異常である「皮膚病」。
来院数も圧倒的に多くなっています。
わんちゃんの皮膚病で最も多いものが細菌が原因となる「膿皮症」です。
わんちゃんの皮膚を覗いてみると・・・
真菌(カビ)の一種であるマラセチア(黒矢印)、球菌(赤矢印)、桿菌(青矢印)など多くの菌が繁殖しています。
正常の皮膚にもいる常在菌ではありますが、皮膚環境の変化などにより異常繁殖してしまい、皮膚病の原因となってきます。
この菌の異常に対する治療として用いられるのが抗生剤ですが、菌の中にはある抗生剤に対して耐性を持つものもいます。それが「薬剤耐性菌」です。これは人医療の方でも近年懸念が増えており、重要視されています。
この「薬剤耐性菌」の出現を防ぐために、安易な抗生剤の使用は避けるべきだという報告もあります。
こういった耐性菌には、しっかりと効果がでる抗生剤を選択してやる必要があります。そのために使用する検査が「薬剤感受性試験」です。外部の検査機関に依頼すると数日で結果が返ってきます。
これを参考に抗生剤を選択し治療に用います。
今回は皮膚病を取り上げましたが、抗生剤を使用する病気は数多くあります。
治療の反応が悪い病気には「薬剤耐性菌」が出現しているかもしれません。
何か困っていることがあれば、すぐにご相談ください。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
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