本当に血尿??
6月22日(土)
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2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんにちは、獣医師の朴です。
今年の梅雨入りは例年より遅いとされますが、日に日に湿気が強くなってきましたね。
これからの時期は食欲が落ちたり、熱中症になったりといったことが起きやすくなるので
注意が必要ですね。
さて今回は血尿についてお話ししていこうと思います。
血尿とは尿に赤血球が混入した状態を指します。
診察で飼い主さんがよく赤い尿が出たという主訴で病院を受診されますが、
それが本当に血尿かは実際に検査をしてみないと判断できません。
というのも、赤い尿には血尿、ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿があるからです。
ヘモグロビン尿は溶血により赤血球の成分であるヘモグロビンが出てしまった尿で、
ミオグロビン尿は筋組織の破壊により筋肉を構成するミオグロビンが出てしまった
尿のことを指します。
ではこれらをどう見分けているのかと言いますと、尿を遠心分離してどの尿なのか
判断しています。
遠心分離後、尿の上清が透明であるなら血尿、上清が赤色〜褐色であるなら
ヘモグロビン尿もしくはミオグロビン尿と判断します。
ただ注意しなければならないのは、時間経過している尿や膀胱に長時間貯留している尿は
血尿であっても上清が透明にならないことがあるため、検査で使用するサンプルは
なるべく新鮮なものが好ましいのです。
では実際の症例を紹介しようと思います。ミニチュアダックスのMちゃんは赤い尿が
出ているという主訴で来院されました。
尿検査を実施したところ、血尿と判断しました。血尿の鑑別としては感染、結石、
出血、腫瘍があげられます。
そこでエコーを用いて泌尿器系の検査をしたところ、膀胱壁の肥厚と膀胱内に
デブリ(浮遊物)が認められたので膀胱炎と診断。
さらに尿を染色したところ、多数の細菌が認められたことで細菌性膀胱炎を発症していた
ことがわかりました。
細菌性膀胱炎の治療は抗生剤の内服となりますが、治ったとしても再発する可能性がある
疾患なので、お水をしっかり飲んでもらうことや適度に運動するなどをして尿を
よく出してもらうことが再発防止になると思います。
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師