検査の重要性
3月2日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
院長:3月2日(金)、3日(土)、11日(日)、17日(土)午後、
25日(日)、29日(木)午前、31日(土)午後
百石:3月10日(土)午後、18日(日)、24日(土)午後
廣畑:3月10日(土)、11日(日)
三浦:3月18日(日)、25日(日)
國廣:3月31日(土)
こんばんは、國廣です。
近畿、関東では春一番が吹いて、春模様になってまいりました。
東京では最高気温が20℃を超えたみたいですねー。
最近まで寒い寒いと言っていたのに・・・。年々時間が経つのが早くなるとは聞いていましたが、その通りですね。一日一日を大事にして常に前進していきたいですね。
それでは、本日のテーマはトイプードルのPちゃんのお話です。
先日避妊手術を行うために来院されたPちゃん。術前検査の血液検査、レントゲン検査を進めて、いざ手術!というところで・・・
ん?
胆嚢の領域に白い石のようなものが・・・。
これは「胆石症」という病気です。以前のブログで紹介された「胆泥症」と似ていますが、胆汁の成分が変化して結石状になってしまったものです。「胆泥症」と比較すると胆管という部分が閉塞しやすく、極めて危険な病気です。もし閉塞してしまうと、
・黄疸
・元気食欲の低下
・嘔吐
・腹部の疼痛
など全身的な症状が出てしまいます。
一方無症状の場合も多く、健康診断や他の疾患のための検査で偶然見つかることが多いです。幸いPちゃんもまだ症状が出ていませんでした。
この胆石の成分は、人間ではコレステロールの場合が多いですが、わんちゃんの場合ほとんどカルシウム塩がほとんどのようです。
原因としては食事内容があります。ビーフジャーキーなどの高カロリー・高脂肪のおやつには十分注意する必要があります。また内分泌の異常(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症など)や細菌感染から併発した胆嚢炎が原因となって発症することがあります。
胆泥症や胆石症は高齢になるほど見られやすい病気ですが、Pちゃんはまだ半年という若い年齢でした。
食事内容は一般的なドライフードでしたが、やはりおやつの完食が非常に多いようでした。かわいい愛犬におやつをあげたくなる気持ちも分かりますが、それで病気になってしまうようなら元も子もないですよね。
今後はこれ以上胆石が大きくならないように食事管理を徹底してもらい、細菌感染の可能性を考えて抗生剤の投与、また利胆剤によって胆汁の排泄を促進させ、胆汁がうっ滞しないようにすることが重要です。
もし胆管が閉塞して症状が出てしまうようなら、手術による摘出が必要になってきます。
これからは症状が出ないか、よく経過を観察していきたいと思います。
改めて検査の重要性を実感する機会となりました。みなさんも定期的な健康診断を行って、病気の早期発見・予防に努めましょう。
それでは今日はこの辺で・・・
出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER