「がん」は怖い病気ですよね
8月23日
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院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。
こんにちは。獣医師の田中です。
暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
こまめに水分を取って熱中症にならないように注意してくださいね。
さて、今回のお話は「がん」についてのお話です。
そもそも「がん」ってなんだろうという部分からお話しさせていただきます。
教科書には「腫瘍」とは「体の中の細胞が、無目的に無秩序に増殖した状態」と書かれています。
つまり、「ムダにたくさん増殖した細胞」ということですね。
もともとは正常な働きをしてくれていた細胞が、ある日突然「腫瘍」化してしまいます。
たまたま細胞の中の遺伝子に異常が出てしまい、遺伝子の中の細胞増殖スイッチが押しっぱなし状態になってしまうのです。
健康な動物の体の中でも「腫瘍」化した細胞ができることがありますが、それをやっつける仕組みもあります。
しかし、たまたま腫瘍細胞を取り逃してしまったときに、それは一気に増殖してしまいます。
腫瘍の中には良性と悪性があります。
”良性”腫瘍とは、基本的には周りの臓器を壊さず、転移しない腫瘍のことです。
逆に、”悪性”腫瘍は周囲の臓器を壊しながら浸潤したり、他の臓器に転移をして悪さをする腫瘍のことです。いわゆる「がん」です。
「がん」が恐ろしいのは、治療が難しいことが挙げられると思います。
これは、「がん」がなかなか症状を表さないためです。
1個のがん細胞が生まれてから分裂をしはじめて、2個、4個とどんどん増えていきます。
そして、1つの細胞が30回ほど分裂を繰り返すと目に見える大きさである1cm3の腫瘍になります。
その中には10億個もの細胞があると言われています。
そこまで増えるには時間がかかりますが、そこからは指数関数的に、一気に大きくなります。
目に見えるようになってから10回ほど分裂を繰り返す間に周囲の臓器に浸潤したり、別の臓器に転移をして死亡してしまうといわれています。
だから、「がん」はなかなか症状を示さず進行してしまい、症状を示したころには「死」が迫っていることを意味しているのです。
そして、進行している「がん」を治療しようとしても、やっつけなければならない敵が増えすぎて手におえない状態となってしまっているので、治療が難しいのです。
増殖して、進行した「がん」を治療するのは難しいですが、そうなる前に発見してあげれば治してあげることができるかもしれません。
つまり、早期発見が治療のカギになるのです。
戦う敵の数が少なければ勝つ確率も高いですし、治療も少なくて済むので体へダメージも少なくて済みます。
早期発見するには、やはり健康診断が重要です。
血液検査だけではがんを見つけることは残念ながら難しいのが現状です。
なので、当院では7歳を超えた高齢のワンちゃん、ネコちゃんには画像検査も組み合わせた健康診断をお勧めしています。
当院ではCT検査も実施できますので、レントゲン検査や超音波検査だけでは見逃される「がん」も発見できる場合があります。
「がん」は早期発見・早期治療が大切なのは人もペットも同じです。
人間ドックを受けるように、ペットにも「わんにゃんドック」で「がん」を早期発見し、治療につなげることができればなによりです。
飼い主様と動物との幸せな時間を守るために、当院では健康診断をしっかりと行ってまいります。
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