眼球摘出
11月2日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:1日(木)、3(土)午後、8(木)、13(火)、17(土)午後、18(日)、
百石:10(土)午後、23(金)、24(土)午後
三浦:11(日)
國廣:4(日)、17(土)
こんにちは。分院長です。
11月に入り、京都の寒さを実感しています。早くもコートを引っ張り出して来ました。
動物も気温が下がるこれからの季節は体調を崩しやすいように思います。持病を抱えている子がお家にいる方はいつも以上に様子をしっかり見てあげて下さい。
さて今回は目の病気についてです。
ブログでも何度も取り上げられてはいると思いますが、緑内障についてのお話です。
一年前より目薬を点しているが、目の赤みが引かないとのことで来院されたmちゃん。
眼圧を計測したところ、基準値をはるかに上回っており、緑内障と診断しました。目の充血は眼圧の上昇が原因になっていそうです。
写真では分かりづらいですが、眼球が突出して閉眼すら困難な状況です。
眼内エコー検査を実施したところ眼球内に実質性の陰影があり、反対側の目と比較すると眼球の構造の破綻も認められました。
緑内障には様々な原因がありますが、眼球内腫瘍による緑内障の可能性もありそうです。
眼エコー検査の画像です。上が反対側、罹患側の目になります。
罹患側の眼球内は白い構造で置換されていることがわかります。これが腫瘍かもしれない部分です。
① 来院された時点でmちゃんの視力は失くなっており残念ながら改善の可能性がない
② 眼圧の上昇が非常に強い痛みの原因になっている
③ 腫瘍性疾患の可能性がある
以上の理由から眼球を温存することはできないと判断し眼球摘出を行うことになりました。
手術中の写真はグロテスクなので割愛しますが、無事手術を終えることができました。
(また後日、術部の毛が伸びて来た頃にお顔の写真をお見せできればと思います)
病理の結果、腫瘍性の変化は認められず一安心。ただし非常に強いぶどう膜炎が起こっており、それに起因した眼内出血も見られたとの事でした。
残念ながら眼球を温存することはできませんでしたが、痛みから解放してあげることができて本当に良かったと思います。
緑内障は進行性の病気ですが、早期に治療を開始できれば、進行を遅らせることができます。当院では点眼の治療に加え、レーザーによる緑内障治療も行っています。またコントロールが困難となった緑内障に対しては、眼球の構造が破綻していなければ、義眼手術も実施しています。
顔周りを触ると怒る。顔を地面や壁でこする。よく寝るようになった。このような症状があれば緑内障の可能性があります。
健康診断としても眼圧検査は実施していますので、定期的に測ってあげて下さい。
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taiyo@U-KYO-Animal Hospital