眼科のお話
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こんばんは、獣医師の國廣です。
世間はお盆の真っ只中ですね。みなさんゆっくり過ごされているでしょうか。
今年はより一層暑さを感じます😅
夏バテ、熱中症に気をつけてこの夏は走り切りましょう🌻
ではでは、本日のテーマは「緑内障」という病気について
皆さんも一度は聞いたことがあると思うのですが、
眼圧が高くなり、視神経や網膜に障害を起こし視覚を喪失してしまう病気です。
原因によって原発性と続発性の大きく2つに分けられます。
簡単にいうと、眼圧をあげる他の疾患がないものを原発性、あるものを続発性と言います。
特に、原発性緑内障では「房水の流出路障害」が起こります。
この緑内障の治療は、眼圧を下げる点眼治療になりますが、
コントロールがうまくいかない場合は外科的な介入が必要になってきます。
5日間高い眼圧が続けば、視神経や網膜が大きな障害を受けると言われています。
点眼治療には
・房水の産生を抑制するもの(交感神経β遮断薬や炭酸脱水酵素阻害薬など)
・房水の流出を促進するもの(副交感神経刺激薬、プロスタグランジン関連薬、交感神経α1遮断薬など)
があります。
また全身治療として
高浸透圧性の利尿薬も使用したりします。
そして眼圧が下がらなかった時は、基本的には緊急オペとなります。
外科手術にも大きく分けて2つ
・前房シャント術
・毛様体光凝固術
があります。
前者は眼科専門医で行うような難解な手術で、人工の管(シャント)を埋め込むことで
房水の排出路を作ってあげる手術になります。
一方後者は、房水を産生する毛様体をレーザーで破壊していく手術になります。
写真は後者の毛様体光凝固術になります。
眼圧の維持をすることが、この手術の大きな目的で
これによって、内科管理がしやすくなるのも利点です。
「視覚」は動物にとって、一番重要な感覚器ではないかもしれませんが、
目で人の顔を見て歩み寄ってくる姿は、ほんとに愛しいものです。
早く眼科の技術を身につけて、視覚を維持できる動物を増やしたいと思います。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
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