耳の中は・・・?
4月27日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
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平野:4月28日(土)午後
こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に4月も終わりを迎えていますが、まだまだ絶賛予防の時期です。
今年の予防がまだの方は早めに来院されてください。
予防って何をしなきゃいけないの?という方はいつでも気軽にスタッフにご相談ください。
では本日の内容は4歳柴犬のJくんの診察について
Jくんの来院の主訴は
・左耳を痒がる
・頭を振る
・首が左に傾いている
というものでした。
そこでまず私が疑ったのは耳の炎症、つまり「外耳炎」や「中耳炎」です。
わんちゃんの耳の構造は写真のようになっています。
早速耳の中を見てみようとしましたが、Jくんはなかなかの暴れん坊!笑
詳しく耳の中を見ることができませんでした。
なんとかできた耳垢検査では写真のような球菌というバイ菌が認められました。
こういったバイ菌は元々耳の中にいる常在菌ですが、環境の悪化により異常繁殖してしまい、炎症を起こす原因となります。
治療としては
①耳の洗浄
②点耳薬
③抗生剤などの内服
などがあります。
Jくんは首を傾けていることから、おそらく炎症は中耳や内耳のほうまで広がっていると思われました。①②の治療法はできそうになく、③の治療法で経過を見ることになりました。1ヶ月程内服を飲んで、首の傾きは改善されましたがまだ耳を気にしたり、頭を振るとのことでもう1度しっかり耳の中を診て欲しいとのことで再び来院されました。
そこで私が提案したのは鎮静下での検査と処置です。「鎮静」とは手術などで行う人工呼吸器を必要とする麻酔とは違い、自発呼吸を維持しつつ少し眠ってもらうようなイメージです。どうしても暴れてしまい検査できない子では必要となってきます。
Jくんを鎮静させ、実際に耳の中を見てみると・・・
このように耳道が完全に塞がってしまうまで腫れてしまい、重度の炎症を起こしていました。ここまで炎症がひどい場合は、ステロイドの処方が必要になります。
耳を見ようとして嫌がったのは、この腫れによる痛みもあったからだと考えられます。
徐々に気温も上がっていきこれから耳の病気も増えてきますが、予防として定期的な耳洗浄を行っていただきたいと思います。
お家ではできないと悩まれる飼い主さんも多いと思いますので、いつでも頼ってください。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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