血液検査じゃ診断できない!?
2月18日
*******臨時休診のお知らせ*********
院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。
こんにちは。SAGANO院長の太陽です。
國廣先生、前回のブログ見たよ〜
https://blog.ukyo-ah.com/2021/01/26/
よく俺の事わかってるね笑 ありがと。
お返しに俺の猫避妊の傷口を披露しよう。抜糸いらずの皮内縫合で7mmほどかな。。どや。
さて皆さん、もちろん傷口の大きさは競うものではありません。
一番大切なことは安全である事。
『安全かつ負担の少ないもの』を追いかけてきた結果、人類は腹腔鏡技術を獲得しました!
費用に問題がなければ是非腹腔鏡手術を選択してあげてください。
そこまで費用はかけれない、でも傷口は小さくしたいという方は相談してくださいね。
今日の本題は血液検査についてです。めちゃくちゃ大切な内容です。
最後まで読んでください。
結論から言うと『血液検査で病気の診断はできない』と言う事です。
え、体調悪くなったら血液検査しますよね?って思われた方も多いと思います。
確かに血液検査はとても有用な検査ツールですが、原因追求ツールではなく現状把握ツール
なんです。
例えば肝臓の項目でALTというものがあります。人間でも健康診断の時に測りますよね。
ALTが高い → 生活習慣見直してくださいね〜
実はこれはかなりやばい流れです。ALTが高いのは結果であって、その原因は全く不明のままだからです。
少し脱線しますが、自分が臨床一年目の誕生日に院長(その頃の関係性はただの兄)にお願いして買ってもらった専門書があります。(ありがとねー)
この専門書は現在の症状を引き起こす原因になりうる疾患を全てリスト化してくれているものなんです。
例えば嘔吐の欄を見ると大量の原因疾患が乗っています。特徴的でない(非特異的)な症状の場合、その原因は多岐にわたるからです。
では話を戻してALTが高い場合の原因疾患を見てみましょう。
ざっと見るだけで40近くの原因疾患が出てきました。さらに細分化できる疾患もあるので100はゆうに超えるでしょう。
ALT高い → 生活習慣見直してくださいね〜
こっっわいでしょ苦笑
では原因をしっかり突き止めるにはどうしたらいいのでしょうか。
それはいつも言ってるエコー、レントゲン、CTといった画像検査です。ここに細胞診や病理検査を組み合わせることで診断がバチっとついてきます。
加えていうと、病気の多くは進行しないと血液検査に異常が出てきません。異常が出てきた時には末期なんてことも多いです。ほんとに多いです。
『全然元気なんで』ってのは全く安心できないんです。
元気がなくなったら末期です!
元気なうちから病気の早期発見のために画像検査を受けてください。
そこで私がお勧めしているのは、
5歳未満なら年一回の腹部エコー検査と胸部レントゲン検査
5歳以上であれば年2回の腹部エコー検査と胸部レントゲン検査です。
負担の少ない検査なので費用面に問題がなければぜひ受けてください。
ほんとに半年もあればゼロから10cmくらいの癌が形成されることがあります。動物は人間の4倍早く時が進んでいます。半年に一回の検査でも人間の二年に一回の検査と同等になります。
余力のある方は3ヶ月に一回の画像検査でもやりすぎではないと思います。
どんなプランで今後検診を受けていこうか悩む場合は相談に来てください。
検診プランが寿命を決定する! 心底そう思う今日この頃です。
一緒に長生き目指しましょう。
追伸
血液検査は網羅的に現状把握することにおいては優れた検査ツールですし、数値化し客観的なデータが得られるので経過観察などにはとても適した検査です。
血液検査も是非年一回は受けてくださいね。
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
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