表情に注目
*****セミナーのお知らせ(本院)*********
パピー教室:5月5日(日)、12日(日)、19日(日)、25日(土)
デンタルセミナー:5月11日(土)、18日(土)
*****本院からのお知らせ*************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは!獣医師の三浦です。
先日、町田尚子さんの絵本原画展に行って参りました。
タイトルは「隙あらば猫」!
町田尚子さんの作品では
「なまえのないねこ」「ねこはるすばん」「ネコヅメのよる」
といった猫が主役の作品がたくさんあるのですが
猫が主役でなくても、どこかしらに猫が出てきます。
その一頭一頭が可愛くて、たんまり癒されてきました😊
5月6日まで、京都大丸で開催していますので
猫好きの方、是非行ってみてください!
さて、本日はRちゃんをご紹介。
皮膚の痒みで来院されたRちゃん。
以前の診察では皮膚検査で細菌が出ていたようで、
薬用シャンプーと消毒薬をずっと使っていたそうです。
消毒薬を使うと状態は少し落ち着くそうです。
状態を見てみると、体のあちこちが赤くなってとても痒そうです。
特に肩周りや胸の赤みが強く、
診察台の上でも痒がって掻くのをやめられない状態。
今回の検査では感染は認められませんでした。
さて。「皮膚の痒み」がある時、その原因は様々です。
診察では、まずは感染症の有無を確認します。
細菌や真菌、外部寄生虫(ノミやダニ)が主にあります。
感染が認められたとき、まずは感染をコントロールすることから治療が始まります。
じゃあ感染がなくなれば、それで治療終了なのか?
答えはNOであることが多いです。
Rちゃんも、感染はなくなったのに、痒みはなくならない状態でした。
繰り返す皮膚の細菌感染の症例で、最も多い基礎疾患はアトピー性皮膚炎だという報告があります。
(その次に多いのが食物有害反応です。)
アトピー性皮膚炎は遺伝的に皮膚のバリア機能が弱く、
通常であれば問題ないような刺激にも過敏に反応して皮膚が痒くなります。
痒くて掻くと、皮膚の炎症が悪化する、それによってさらに痒みが悪化する。
そのため、治療では「痒みを抑える」ことがとても重要です。
Rちゃんも感染を抑えることはできていたので、
今度は痒みを抑える治療を追加しました。
効果は2週間ほどで見えてきて、
1ヶ月半後には皮膚の赤みはすっかり消えました。
そして何よりの変化は、表情。
かなりスッキリした様子です😊
たまたまと言ってしまえばそれまでですが、
初診時はどう頑張っても俯いたままどんよりしたお顔だったんです。
この時のRちゃんは痒みが強くて夜も目が覚めてしまう状態でした。
かつ、病変が首回りに集中しており、その周囲が凝り固まった状態。
寝不足や痛みから、顔を上げるのも辛かったのでは?と思います。
痒みが命に関わることは滅多にありませんが、
QOLを著しく下げることは間違いありません。
皮膚のケア、しっかり行なっていきましょうね。
R.Miura@U-KYO-Animal Hospital
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師