詰まってる、、、vol.2
8月6日(日)
みなさん夏休みはいかがお過ごしでしょうか?
私は…そう変わらない日々を送ってますね
花火大会やお祭りのように人が集まる所に行くのが比較的好きな方なので、今年こそ
どこか夏らしい所に行きたいなぁ〜と思っております
が…特にまだ何も予定しておりません
またそういったことがあれば報告させていただきま〜す
さて、今回は”詰まってる、、、vol.2″ということで、トイプードルの男の子Kくんのお話です。
ある日の夜、嘔吐が止まらず食欲もないということで来院されました。
触診でお腹の中に由来不明の塊を触知しました。
Kくん実は誤食の既往歴があり、以前にもトウモロコシの芯を食べてしまって体調を崩したことがありました。一度そういったことをしたことのある子は再犯がやはり多いんです
さっそく翌日の朝からバリウム検査を行いました。
すると…明らかな異物自体は確認できないのですが、やたらと胃から腸にかけて流れるのが遅いのです。
正常では1時間も経てば胃の中の内容物は腸の方に流れきることがほとんどです。
それがKくんの場合、半日経ってもまだ胃にバリウムが残っているのです。
これはやはり異物による腸閉塞を疑います
エコー検査でも異物を疑うようなエコーを通さないシャドーをひいた所見がみられました。
そこでその翌日、開腹手術となりました。
すると…異物が詰まってしまって今にも破れてしまいそうな真っ赤な腸が出てきました
腸を切開し、異物を取り出します。
異物の正体は石ころでした
摘出できたらあとは腸をしっかり縫合していきます。
縫合があまいと後々腸の内容物、つまりはうんちがお腹の中に漏れてしまい、腹膜炎などを引き起こし大変なことになります
なのでここは慎重に
最後に漏れがないかどうかチェックをして、手術終了です
術後は数日絶食し、徐々に流動食から開始していきます。
Kくんも無事食餌復帰できました
誤食はワンちゃんもネコちゃんも非常に多くみられます。
若い元気な子が急に食べなくなって、吐いてたりうんちがでなくなったりすると要注意です
ワンちゃんネコちゃんはなんだって口に入れてしまいます
気付くのが遅れると腸が破れて腹膜炎などを引き起こし、最悪亡くなってしまうこともあります
誤食はとにかく予防が大事です
周りには口にしてしまうものを置かない
お散歩中もよく見えない所には行かない
それでも何か様子がおかしいなんてことがあれば、早急に病院へ行きましょう
それでは今日はこの辺で・・・
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
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