間違って食べないように!
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:2月11日(日)、17日(土)午後
百石:2月10日(土)午後、24日(土)午後
廣畑:2月24日(土)
三浦:2月11日(日)
こんばんは。獣医師の廣畑です。
また最強寒波がやって来るという情報を耳にしました。
何回最強寒波は来るのでしょうか、、、
これが最後であって欲しいものです。
今回も誤食をテーマにブログを書いていきたいと思います。
今回は殺鼠剤の誤食について。
殺鼠剤はネズミを駆除する目的で使用する薬剤ですが、
これを犬猫が食べると中毒を起こして死んでしまいます。
最も一般的な殺鼠剤は、クマリン系抗凝固性殺鼠剤です。
クマリン系殺鼠剤としてワルファリンが最も有名です。
これは第一世代クマリン系殺鼠剤に当たります。
この第一世代の殺鼠剤に耐性を持った、いわゆるスーパーラットが
問題となっていました。
そんなスーパーラットを駆除するために第二世代クマリン系殺鼠剤が
新たに登場しました。
これにはジフェチアロールという成分が入っています。
効力はワルファリンの約300倍とも言われています。
クマリン系抗凝固剤はビタミンKを阻害します。
このビタミンKは血液凝固因子Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹに不可欠な栄養成分なので
これが阻害されれば、最終的に血は止まらなくなります。
犬猫が殺鼠剤を食べなければいいだけのお話なのですが、
殺鼠剤にはネズミが好んで食べるように糖類や小麦などが
含まれているため、犬猫も好んで食べる傾向にあるのです。
もし食べてしまった場合、殺鼠剤中毒は摂取後1〜3日後に発症し、
鼻出血、口腔内出血、皮下出血、タール便、吐血、眼底出血など
が認められます。
脳神経での出血が生じれば神経症状を呈し、関節内出血を生じれば
運動器症状が現れます。
また、胸腔内出血や肺出血が生じていれば呼吸困難が認められます。
摂取後から時間が経過していなければ速やかに催吐処置を行います。
中毒を起こしている場合は入院治療を行います。
治療が早ければ一般的に予後は良好ですが、治療が遅れたり摂取量が
多すぎると命を落とすこともあるので注意が必要です。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ
K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER