難治性外耳炎
12月21日(金)
*******年末年始の診療について*********
12月31日~1月3日も診療しておりますが、
救急・予約対応の午前診察のみとなります。
来院される場合は事前にお電話ください。
(フード・お薬飲みの受け渡しも上記期間はご遠慮ください。)
31日(月) | 1日(火) | 2日(水) | 3日(木) |
太陽・國廣 | 院長・廣畑 | 三浦 | 百石 |
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:12月29日(土)午後
百石:12月22日(土)午後
三浦:12月30日(日)
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パピー教室:12月22日(土)
1月5日(土)座学、11日(金)、19日(土)、25日(金)
こんばんは、獣医師の國廣です。
今年も残すところあと10日となりました。
私事になりますが、先日12月9日に母方の祖父が亡くなりました。
先月、体調を崩していると聞いて福岡まで会いに行ったときはご飯も食べて
元気にしていましたが、急変してしまいました。
ずっと昔からかわいがってもらい、獣医の夢を誰よりも応援してくれました。
身内の不幸が初めてだったので、本当に辛くて悲しかったですが
私よりも辛くて悲しいのは母や祖母だと思います。
これからしっかり支えていこうと思います。
こういった場面で命の尊さなどを知っていくんでしょうか。
普段の診察でもやはり動物の命を扱うことをより意識していこうと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
ではでは、本日のテーマは3歳ラブラドール・レトリバーのMちゃんのお話。
Mちゃんは外耳炎で他院にて治療を行っていました。
実際に当院に来たときの耳垢検査の写真がこちら。
細長い菌(桿菌)がたくさん確認できました。
通常耳の中には桿菌ではなく、球菌が存在しています。
この滅多に出現しない桿菌の正体はというと・・・
「緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa」と呼ばれる菌でした。
外の検査機関に”細菌培養同定”を依頼すると菌の名前を特定することができます。
この「緑膿菌」は環境中には広く存在しており。通常病原性は弱い日和見感染菌です。
しかし一度感染が起こると、抗生剤に対する耐性を持った多剤耐性菌となり
難治性の疾患を起こします。(主に皮膚病)
Mちゃんも難治性の外耳炎を起こしており、強い痒みと感染を起こしていました。
ここからどの抗生剤が効くかを判別する試験を行います。
それが「薬剤感受性試験」です。
この検査を行う事で、いち早く有効な抗生剤を選択でき、治療することができます。
中途半端に抗生剤を使用してしまうと、耐性菌を増やしてしまう可能性もあります。
現在Mちゃんは結果待ちの状態で、毎日の耳洗浄が欠かせなくなっています。
このようにたかが外耳炎でも悪化してしまうと、難治性となり症状も強くでてきてしまいます。
・耳が赤い
・耳が臭う
・耳を痒がる
・頭を振る
などの症状が出ましたら、放っておかずすぐに来院されることをおすすめします。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定