高齢猫ちゃんにとって待望のお薬!
4月12日(水)
****セミナーのお知らせ(本院)***********
パピー教室:4月23日(日)、30日(日)
デンタルセミナー:4月16日(日)
*****本院からのお知らせ***************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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右京動物病院ARASHIYAMA 院長の田中です。
今年の桜の季節は一気に過ぎ去っていきましたね。
花粉の季節も早く過ぎ去ってくれるといいのですが…
最近発売されたお薬について解説します。
「ソレンシア」という新薬が日本で発売されました!
これは猫ちゃん用の痛み止めのお薬です。
一度注射をすると1か月間効果を発揮してくれます。
このお薬はどんな子に使えるでしょうか?
13歳以上の猫ちゃんの90%以上が関節炎を持っていると言われています。
とても多いですね😯
関節炎は前足に多く、手首やひじ関節に多く発生します。また、膝関節や腰にも起こりやすいと言われています。
体重が重たい、太っている子にも関節炎は多いです。
お家の猫ちゃんはこんな症状はないでしょうか?
・階段をのぼるとき 『うさぎ跳び』のように後ろ足で同時に跳ねてのぼる。途中で休憩してしまう。
・階段を降りるとき 体を横向きにして一段ずつおりる。途中で休憩してしまう。
・動くものを追いかけるとき 途中でゆっくりになったり休憩することが多くなる。
・ジャンプするとき 飛び乗る前にためらう。1回のジャンプで届かず、前足をつけてから後ろ足を引き上げる。
・飛び降りるとき 飛びおりる前にためらう。大きくジャンプしない。飛びおりるのではなく、地面に前足を伸ばしておりる。
・走るとき 全体的に動きが遅く、歩きと早歩きを交互にする。
この6つの項目のうち1つでも当てはまったら関節炎をかかえている可能性が高いです!😫
これまでは飲み薬の痛み止めしかありませんでした。
猫ちゃんに飲む薬を飲ませることはとても難しいです。とても嫌がります。
獣医師、看護師でも難しいので、飼い主様に飲ませていただくことは本当に大変だと思います。
今回新しく発売されたお薬は、1か月に1回注射すればいいので普段お薬を飲ませる必要がありません。
猫ちゃんにとってとてもやさしいお薬ですね!😉
また、このお薬は抗体薬といって副作用がとても少ないお薬です。
痛みのスイッチにだけ作用するお薬なので、これまでのお薬と比較して肝臓、腎臓、胃腸への影響は最小限と言われています。
より安全な治療ができるようになったということですね!
ソレンシアは今まで関節炎で苦しんできた猫ちゃんにとって革新的なお薬です。
関節炎のせいで苦しむ猫ちゃんが1頭でも減ってくれることを期待しています。
いつまでも猫ちゃんらしく、長生きしてほしいので、気になることがありましたらいつでもご相談ください。
右京動物病院ARASHIYAMA 院長 田中
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