チョコレート事件
2月15日(金)
クリスマスには フライドチキン
お正月には お餅
バレンタインには チョコレート
という風に時期によって出回る食べ物がありますよね
この時期は皆さんの想像通り
チョコレートを食べてしまった子がよく来ます
当院も2月14日にチョコレートを食べてしまったチワワが来院しました
チョコレートの中にはテオブロミンという物質が含まれています
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインと似た物質なのですが
これが悪さをします
正確にはメチルキサンチン中毒といって
症状として徐脈や不整脈、痙攣などを引き起こし
多量に摂取すると致死的となってしまいます
特異的な解毒剤も存在しないため
治療は摂取後すぐであれば吐かせたり
場合によっては胃洗浄を麻酔下でおこないます
その後も毒素吸着剤である活性炭を飲ましたり
支持療法として点滴をおこない何とか危険な時期を乗り切ります
今回のチワワの体重は2.5kg
食べたチョコレートは板チョコ1枚以上確実とのこと・・・
食べて1時間以内に来てくれたので何とか大部分を吐かせることに成功
(ちょっと汚い写真なのでモザイクです)
その後は入院下で点滴治療をおこないました
そばに付きっきりだったため眠たいですが・・・
無事に朝を迎えてくれ
元気に帰ってくれたのでホッとしています
チワワで板チョコとなると
人間にすると板チョコ20~30枚くらいでしょうね
間違いなくそれだけの中毒物質を食べたのであれば
放っておけば亡くなってしまっていたでしょう
食べて1~4時間くらいで体内に吸収され始めますから
できるだけ早い処置が必要になります
今回は何とか大事にはいたりませんでしたが
まだまだ家にはチョコレートが多いこの季節
皆さんも注意してくださいね
※ちなみに大阪で開業されている先輩獣医師もバレンタイン当日は
夜遅くにチョコレート中毒の治療をしていたようです
獣医さんに睡眠時間を与える意味でも気をつけてください(笑)
では今日はこの辺で・・・・
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