椎間板ヘルニアに注意
12月19日(金)
連日寒い日が続いていますね
寒いからか最近では
お腹をこわした子や風邪をひいた猫ちゃん等が よく来院されます
このように寒い時期に起きやすい病気というものがありますが
その中でも特に最近多いのが「椎間板ヘルニア」
筋肉が寒さで固まっているときに無理してしまうからなのか
急に足腰が使えなくなったという主訴で来院される方が多いように感じます
先日来院されたワンちゃん・・・
休診日でしたが朝から急に後ろ足が立てなくなったとのことで
診させていただきました
各種種検査から椎間板ヘルニアのグレードⅢと仮診断し
(椎間板ヘルニアのグレードについてはこちら)
手術も視野にいれたうえでMRI検査を受けてもらうことになりました
その結果・・・
診断はやはり椎間板ヘルニアとのこと
しかしMRI検査時にはグレードⅣまで進行が見られていること
脊髄の圧迫が重度で自力排尿も難しいことから
当日に緊急手術を行うこととなりました
こちらが手術前の動画になります
ダックスフンドの男の子ですがまったく後ろ足が使えません
術式はいつもと同じく「片側椎弓切除術」
背骨の横の筋肉を切開、脊椎間に窓を開けるようなイメージ
脊髄へアプローチします
そして脊髄を絶対に傷つけないように慎重に椎間板物質を摘出します
(この瞬間が一番緊張しますね)
今回も脊髄を椎間板物質が重度に圧迫していましたが
多くを除去することで減圧に成功しました
(ピンセットでつまみ出している白いものが椎間板物質です)
術後は状況に応じたリハビリをおこなっていきます
そして一ヶ月後・・・
元気に走る姿を見せてくれるようになりました
下半身麻痺で歩けなくなってしまった子が
こうやって再び歩けるようになるのはとても嬉しいですね
今回は椎間板ヘルニアの紹介でしたが
この時期は非常に多いので皆さんも是非気をつけてください
そして疑わしい症状があるときはできるだけ早急に病院までご連絡ください
次回は椎間板ヘルニアの亜型ともいえる恐ろしい病気
「進行性脊髄軟化症」について紹介したいと思います
それでは今日はこの辺で・・・・
出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)