やっぱり検診って大事ですね
1月15日(日)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
平野:1月22日(日)
百石:1月29日(日)
廣畑:1月21日(土)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
こんばんは。
寒い日が続きますがお変わりありませんか?
大寒波が日本列島を訪れていたようで、この週末は本当に凄い寒さでしたね。
そしてこの2日間はセンター試験が行われていました。
全国の受験生の皆さん、お疲れさまでした。
私がセンターを受けたのももう10年以上前の話になります。
その当時も大雪で、しかも風邪をひいてしまい・・・39度の高熱で受験に臨んだのを覚えています。
でも結果的に大学には合格する事ができて、現在も獣医を仕事にする事が出来ました。
受験生の皆さんも自分の夢に向かって諦めず頑張って下さいね。
さてさて前置きが長くなりましたが、
今日は脾臓腫瘤のお話です。
脾臓のできものとして多いのは血管肉腫と血管腫とよばれる腫瘍です。
どちらにせよ大きくなり過ぎると破裂を起こしてしまうため注意が必要です。
今回はたまたま検診で見つかったお陰で、大事に至る前に治療する事ができました。
マルチーズのわんちゃんですが、もともと心臓病の検診で来院されました。
そこで胸のレントゲンを撮影すると・・・
少し心臓が大きくて、肺野の後葉と言われる部分が白い事が分かります。
しかし心臓ばかり見るのではなく、周囲にも目を向けてみると・・・
赤丸で囲った部分に何か丸いものが写ってきていました。
エコー検査でさらに細かく確認すると・・・
脾臓にできものが出来ている事が分かります。
ピンポン球くらいでしょうか?
マルチーズの身体にしては、そこそこ大きなデキモノです。
心臓病という事で通常の麻酔よりもリスクは高いですが、
このままでは心臓病も進行していずれ手術が出来なくなってしまうかもしれません。
しかもデキモノが破裂してしまえば緊急事態です。
飼い主さんとも相談した結果、手術をする事となりました。
心臓をお薬でうまくコントロールしながら手術に向かいます。
最小限の切開で開腹したあと、そーっと脾臓を傷つけない様に取り出してきます。
脾臓には多くの血管が走っていますので、それらをソノサージで凝固切開していきます。
無事にとりきれました。
癒着等もなかったため、手術時間は15分ほどでしょうか?
ソノサージも使用した事によって、最短の手術時間で終わりました。
これで心臓の負担も最小限になります。
あとは病理検査を待つばかりです。
このように何かの検査でたまたま見つかったデキモノを見ると
いかに普段から検診を受ける事が大事か分かります。
この子の場合は心臓病の検診がなければ気付けなかったでしょう。
もし気付かずデキモノが大きくなっていたと思うと・・・怖いですね。
腫瘍などは年をとった子に非常に多い病気となりつつあります。
そして末期まで症状は現れてこない事の方が多いです。
早期発見するためにも普段からの健康診断がいかに重要か分かります。
1月、2月は健康診断のキャンペーンもありますので、この機会に皆さんも受けさせてあげて下さいね。
それではまだまだ寒い日が続きますが、、、風にも寒さにも雪にも負けず頑張って行きましょう。
院長
それでは今日はこの辺で・・・・
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