新しい家族 〜「買う」のではなく「飼う」という考え〜
3月13日(月)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
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平野:3月26日(日)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
こんばんは。
今日は新しい家族がやってきましたので、ご報告です。
思い返すと・・・
愛犬の小豆が虹の橋へ渡ってしまってから、早7ヶ月以上が経ちました。
今まで猫、犬が家に居てるのが当たり前の環境で育ってきましたので、
どこか自分自身も家族も心にポッカリと大きな穴があいてしまったような感覚でした。
もちろん新しく動物をいずれは家族に迎え入れることになるだろうとは思っていましたが、
寂しさを紛らわすために動物は飼うものではありませんし、その子の一生の責任を持つという重大な決断も必要です。
そしてわざわざ「買う」という選択肢はとりたくありませんでした。
何か縁があって、うちに来てくれるような子を「飼う」
そんな風に考えていましたし、そういう流れが日本でも広まればいいなと思っています。
そんな折、当院も支援している愛護団体に一匹のわんちゃんの登録がありました。
当院でも寄付カレンダーをご購入いただいている方も多くいらっしゃり感謝しています。
「ARK」さんです。
登録された子は ミニチュアダックスフンド7歳の女の子。
初めて見たときにびっくりしました。
愛犬小豆にそっくりです。
生前の小豆の写真ですが、飼い主が見ても瓜二つです。
これも何かの縁だと思い、問い合わせてみたところ、
翌日に東京でたまたま譲渡会が開催され、 そこにこの子も来るとのこと。
私は診察がありますので、家族が急遽時間を作って会いに行ってきました。
そしてトントン拍子で家族になることが決まりました。
名前は「餡(あん)」に決まりました。
小豆の妹がうちに来たようで、とても嬉しかったです。
新しく動物を迎え入れる、いつでも嬉しいですね。
虹の橋の小豆も喜んでくれていればいいんですが。
さてそんな餡ちゃんですが・・・
京都に来た翌日より、歩き方が変。
なんだかフラフラしています。
翌々日には完全に後ろ足を使えなくなってしまい・・・
なんとうちに来てすぐに椎間板ヘルニアを発症してしまいました。
ここまで小豆に似なくてもいいんですが・・・
(小豆は椎間板ヘルニアを若かりし頃に発症し、終生麻痺が残っていました。)
すぐさまに提携の高度画像センターの予約をとり、
MRI撮影に行ってきました。
MRIでの診断もやはり「椎間板ヘルニア」。
しかも圧迫が重度のため、早めに手術をしたほうがいいとのこと。
スタッフと予定を合わせて、すぐに緊急手術をおこないました。
背中の筋肉を剥離して、椎体の一部に穴をあけて、椎間板物質を注意深く取り出します。
「片側椎弓切除術」、私の得意とする手術の一つでもあり、多くの方が紹介でも来院されます。
無事に手術は終わりました。
現在はレーザーなどの温熱療法も組み合わせて治療中ですが、
走り回れるくらいに回復しました。
私のことを何故か一番好いてくれているようで、
必死に舐め回してくるため、安静が大変な日々ですが、今は元気いっぱいです。
私が手術したことは分からないと思うんですがね(笑)
でも、とても嬉しいですね。
日々の生活にまた新たな風が吹き込んできたような気がします。
しかしよくよく考えてみると。。。
もし他の人にもらわれて、椎間板ヘルニアになっていたら。。。
きちんと手術のできる病院で治療を受けさ
せてもらえただろうか?
手遅れになって、一生麻痺の生活を送ることになっていなかっただろうか?
やはりこれが「縁」なのだと思いました。
「買う」のではなく「飼う」
動物を家族に迎えたい人にとっても広がってほしい考え方の一つです。
餡にはこれから
うちの愛犬として、スタッフ犬として、
幸せな犬生を送ってもらいたいと思います。
診察中にバックヤードでうるさく鳴いているかもわかりませんが、
皆様温かい目で見守りください。
そしてこれからどうぞ宜しくお願いします。
院長
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