1分1秒でも早く
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
百石:5月27日(土)午後
こんにちは!
日の入り時間が遅くなって、明るい時間が長くなってきましたね。
ワンちゃんネコちゃんも人と同様熱中症にお気を付け下さい。
今回は1分1秒を争った急患のお話です。
このお話のワンちゃんは6歳になるヨーキーのTちゃん。
体重が約2kgと非常に身体の小さい子です。
ある日、突然に倒れたという事で急いで連れて来られました。
診察室ではぐったりして、心拍数は低下、体温も低くなっており、
非常に危ない状況でした。
急いで検査を進めていき、大きな問題点が見つかりました。
それがこちら。
お腹の中に見える黒いものはガスです。
胃と腸の中にガスが充満しています。
これを胃拡張症候群と言います。
これがさらに悪化すると胃が拡張するだけでなく、
捻れてしまい胃拡張捻転症候群になります。
今回不幸中の幸いだったのは病態が胃拡張症候群で止まっていた事でした。
なぜ幸いだったかと言うと、仮に胃拡張捻転症候群に陥っていた場合には
胃の捻れを元に戻す緊急手術が必要になっていたからです。
今回はパンパンに膨れ上がった胃の中のガスを抜くため、
体表から胃に針を刺しました。
そうする事で胃の中にあったガスを体の外に出しました。
処置後に再度レントゲン検査を行いました。
胃の中のガスが抜けているのが確認できますね。
ただし、まだ腸にはガスが充満しているので点滴を流し、
胃腸の動きを良くするお薬を使って翌朝まで様子を見ました。
腸の中のガスがきれいに消えていますね。
一安心しました。
胃が拡張すると血液の流れが悪くなるため、
全身の臓器に影響を及ぼす危険性があります。
そのため早急な対応が必要になってきます。
胃拡張症候群を起こさせないためにはどういったことに気を付ければいいのか、、、
それは、
・食後直ぐの激しい運動は避ける
・散歩は食事前に済ませる
・1回のご飯の量を減らす
などです。
大切なわが子を命に関わる胃拡張症候群から守るため、
このようなことを是非心掛けてください!
それでは今日はこの辺で・・・
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Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
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