緑内障の緊急処置
4月4日(土)
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春らしく暖かい天気になりましたね
ただ雨が振っている日も多いので
桜が早く散ってしまうんじゃないかと不安です
少しでも花見に行ければと時間を作ろうとしています
さてさて
昨日トリミングに来てくれた可愛らしい柴犬の女の子
実はこの子の左目は・・・義眼です
しかし見た目は何も分かりませんし、本人も全く気にしていません
遡ること・・・ちょうど1年くらい前だったでしょうか
眼を開けづらそうに痛そうにしているとのことで来院されました
スリット検査(細隙灯)や眼圧測定など各種検査をおこなうと・・・
緑内障という病気であることが分かりました
緑内障という名前は人でもあるので聞いたこともあるかもしれません
簡単に説明すると
「眼房水という目の中の水が溜まりすぎて、圧力(眼圧)が高くなってしまい、
結果として痛みや失明を起こす病気」です
この緑内障には原発性といって遺伝などが関与しているもの
続発性といって炎症などが関与しているものがありますが
今回は原発性でした(特に柴犬やコッカーに多いです)
眼圧も60 mmHg以上(正常は15 mmHg前後)を長時間キープしており
まずは緊急的に眼圧を下げて行きます
点眼麻酔、鎮静を施して
前房穿刺と言って目の中の水を抜く処置をおこないました
これで一気に眼圧は正常の15 mmHg前後まで下がってくれました
だいぶ目をぱっちりと開けるようになってくれました
緊急的に痛みを取り除くことはできましたが
あとは視覚が温存できているかどうか・・・
しかし
今回は視覚は残念ながら残っていませんでした
そのため点眼治療を続けていくことに・・・
ただ1日何種類もの目薬を何度もするのは大変です
日によっては目の痛みも再発します
そこで角膜の綺麗な今のうちに楽にしてあげたいとのことで
義眼挿入術を行うこととなりました
次回、緑内障視覚消失症例に対する義眼挿入について書きたいと思います
それでは今日はこの辺で・・・・
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