お家に帰ろう!!
10月21日(日)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:10月19日(金)20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月22日(月)出勤、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月25日(木)出勤
先日、ある患者さまからオハナに素敵なプレゼントをいただきました😀
男の子のシュナちゃんを飼われている方なんですが、女の子のオハナにということで、可愛いピンク色のお洋服でした。
めちゃくちゃ似合う〜と思わず萌え萌えしてしまいました😍
ほんとにありがとうございます😆
大切に使わせていただきます!
また勝手ながら、明後日23日から29日までの1週間、長期休暇を頂いております。
みなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいませ。
さて、今回のお話の主役は長期入院で頑張っている13歳、トイプードルのTちゃんです。
Tちゃんは以前から胆石症が認められ、毎日たくさんのお薬を飲んでいました。
胆石症は名前の通り、胆嚢に石が貯まる病気で、胆嚢からの出口である胆管が石で詰まって閉塞することにより急性に状態が悪化することがあります。
Tちゃんのエコー検査です。
砂粒状の胆石がたくさん認められます。
血液検査でも肝数値が上がったり下がったりを繰り返していました。
胆石症の治療法は基本的には外科手術になります。
上記のように胆管閉塞が認められた場合には緊急手術が必要になります。
もちろん大変な手術にはなりますので、状態によっては死亡率は決して低くはありません。
飼い主さまも悩まれた結果、いつ急変して手遅れになってしまう前にということで、胆嚢摘出手術をすることを決断されました。
万全の準備を整えて、手術開始です。
開腹すると肝臓に囲まれた胆嚢が見えてきました。
胆嚢は肝臓にへばりついているので、それを慎重に剥がしていきます。
剥がしきったら、十二指腸へ繋がっている胆管を結紮し、胆嚢を切除します。
その際に残った総胆管に胆石や胆泥が詰まっていないかをカテーテルを入れて確認することがとても重要です。
しっかり確認できました!
胆管を結紮して、切除します。
閉腹し、手術は無事終わりました。
あとは術後の肝不全や膵炎、腹膜炎に対する管理が重要になってきます。
術後翌日、血液検査でも大きく異常はなく、少量のご飯も食べてくれました。
このまま日に日に回復してくれると思っていたら…
術後数日してから、発熱が認めら食欲が落ちてきました。
お腹をみると内出血が広範囲に認められました。
血液検査でも血小板の減少など凝固系の異常が起こっていました。
つまり、DIC(播種性血管内凝固)という病態です。
血管内の凝固亢進が起こり、血栓形成による塞栓症の結果多臓器不全に陥ります。
命に関わる非常に危険な状態です。
DICは術後の合併症で認められることがあります。
特にTちゃんの場合は凝固因子を産生する肝臓の機能がもともと悪かったため、DICを引き起こしてしまった可能性があります。
すぐさま抗血栓薬の注射を開始し、凝固因子を補充するために輸血を行いました。
一時的に回復傾向が認められましたが、数日するとまた状態は悪化しました。
おそらく肝不全が悪化し、凝固因子を作る肝臓の機能がかなり落ちてしまっているのでしょう。
そこで肝不全に対してステロイドの投与を開始しました。
すると少しずつですが、血小板や肝数値に改善が認められてきました。
数日間まったく食欲廃絶だったのも、お気に入りの流動食だとぺろぺろと自力で飲んでくれるようにもなりました。
まだまだ安心はできませんが、希望がみえてきました!
大好きな飼い主さんのところへ1日でも早く帰れるように、Tちゃんは毎日頑張っています!
後もう少し!
元気にお家に帰ろうね😄
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER