痛みはどこから?
11月9日(金)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:11月13(火)、17(土)午後、18(日)
百石:11月10(土)午後、23(金)、24(土)午後
三浦:11月11(日)
國廣:11月11(日)、17(土)
こんばんは、獣医師の國廣です。
11月に入ってあっという間に1週間が過ぎました。
2018年も残すところあと2ヶ月です。歳を重ねるごとに年々時間が経つのが早く感じます。
今年やり残したことリストなんかを作ってみて、怠惰に過ごさないように心掛けたいですね。
ではでは、本日のテーマはダックス&シーズーのMIXの7歳Kくんのお話。
「突然の右後肢挙上」を主訴に来院されました。Kくんはちょうど1年前に椎間板ヘルニアを発症し
当院で手術を受けたという既往歴があります。
足を挙げるという行動は、痛みなど何らかの違和感を感じているときに起こります。
身体検査を行うと、右の股関節を伸ばす時にとても痛がる様子でした。
このような整形疾患ではレントゲン検査が非常に有効になってきます。
実際に撮影した写真がこちら。
レントゲン検査上、骨・関節に異常は認められませんでした。
原因がはっきりしないため、非ステロイドによる消炎・鎮痛を行い、安静にて経過を見ることとしました。
しかしなかなか痛みがなくならず、やはり何か原因があると判断しさらに詳しく検査を行うことにしました。
そこで行ったのがCT検査です。CT検査はレントゲン検査とは異なり、3Dで体の詳細な状態を把握することができます。
内臓の疾患で使用されるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、このような整形疾患でも非常に有効に活用されます。
また当院では画像専門医にデータを送ることで遠隔診断をしてもらい、確実な診断を行うことができます。
CT画像によって作成した3D画像がこちらになります。
骨格をここまで精密に描出できるのはCT検査の強みです。
結果は赤色の矢印部分(腰椎の6番目と7番目の間)の神経根を椎間板物質が圧迫しているという診断がくだりました。
いわゆる腰部の椎間板ヘルニアです。
治療の方針として、数日の内科治療で改善が見られなければ手術を行うことになりました。
今回のように椎間板ヘルニアで、ここまで診断が困難なケースは稀ですが
CT検査を行うことでなんとか原因究明が可能となりました。
今後Kくんの経過を見ながら、治療を進めていく予定です。
なんとか内科治療で改善が見られれば幸いです。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
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