危険な食べ物 Part1
こんばんは☆
第2回のテーマは身近に潜む危険な食べ物です!
そんなの常識って方や何となく知ってるけどどんな症状が出るの?って方、全然知らないって方まで私たちには問題がなくてもワンちゃんネコちゃんにとってはとても危険な食べ物があるので紹介します!
玉ねぎや長ネギなどのネギ類は犬や猫の赤血球に対して毒性のある物質『アリルプロピルジスルフィド』が含まれています。過剰に摂取すると、血中の赤血球の膜を破壊します。
症状は溶血性貧血、血色素尿、嘔吐、下痢などです。
症状が出てくるのは早くて4時間後〜数日後に出る場合もあります。
中毒量は体重1kgに対して15-20gと言われています。
また、アリルプロピルジスルフィドは熱にも強く加熱しても破壊されないため、ネギ類の成分が溶け出した食品にも注意が必要(例えばハンバーグやすき焼きの汁等にも含まれます)
溶血性貧血・・・血液中の赤血球が破壊されることにより、全身へ酸素が行き渡らなくなってしまった状態
血色素尿・・・尿にヘモグロビン(血色素)が混じっている状態。血管内で赤血球の破壊(溶血)があって血中にヘモグロビンが漏れ出して尿中に出てくるもの。尿に赤血球が混じっている状態を『血尿』というが,これと血色素尿とは異なります。
コーヒーや紅茶に含まれる『カフェイン』を過剰に摂取することで中枢神経の興奮作用があります
症状は嘔吐、興奮、不整脈などです。
中毒量は1kgに対して150mgと言われています。
ガムや飴、歯磨き粉に含まれるキシリトールは『糖アルコール』の一種で砂糖の代わりに使用されます。
人間と犬では体で起こる反応が違い、犬が過剰摂取すると血糖値を急激に下げる作用があります。
症状は低血糖、意識消失、昏睡、痙攣、肝障害などです。猫やフェレットでは未だ不明です
卵白中には『ビオチン』とだけ結合する『アビジン』という物質が含まれています。
アビジンは消化管内でビオチンと結合し、ビオチンの腸での吸収を阻害します。
ビオチンの欠乏症に陥ると、脱毛、皮膚炎、成長低下の症状が出てきます。
しかしアビジンは加熱するとビオチンと結合しないため加熱調理すれば問題ありません
また卵黄には多くのビオチンが含まれているため、適量を全卵で与えれば問題ありません
ビオチン・・・ビタミンB群の一種でエネルギー代謝に関与しています。
ハチミツは成分自体に有害なものは含まれないですが、採取・加工の際にごく稀に『ボツリヌス菌』という細菌が混入することがあります
ハチミツは生であるため菌は死滅せず、体内に入ると消化器症状や食中毒を起こす危険があるので注意しましょう
では次回のPart2はみんなが大好きなあのお菓子に潜む危険を含めて紹介したいと思います!
それでは今日はこの辺で・・・
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