スタッフ犬として
8月7日(日)
スタッフ犬の小豆がなくなって、二週間ちょっとが過ぎました。
飼い主の皆様には多くのお花やお悔やみの言葉をいただきありがとうございます。
また私を心配してくださる方もいらっしゃり、 本当に感謝しています。
今は役員室のテーブルの上でヴィヴィと共にたくさんの花に囲まれながら、
日々私たちを見守ってくれています。
これで我が家の犬・猫はすべていなくなりました。
動物のいない生活というのが幼少期以来で本当にぽっかりと穴が開いたような寂しさを感じます。
しかし時間が少しずつではありますが心を癒していってくれているように感じますし、
何より日々助けるべき患者さんと多く向き合うことで 毎日を充実して過ごすことができています。
「獣医師」という仕事に就いていなければもっと辛かったでしょう。
そして愛犬達は「獣医師」として一番大事な「いち飼い主としての心」を教えてくれました。
当院に多くの患者様が来てくださっている理由として
厚かましくはありますが、もちろん 「腕」や「設備」を評価していただいているとは自負しています。
しかし一番大事な「心」
これを持っていないと患者さんは来てくださらないと思っています。
どれほどできる獣医さんでも「心」がなければ、それはただのヤブ医者です。
そんな一番大事な「心」の在り方を愛犬達は教えてくれました。
そしてそれを皆さんが感じ取っていただいているからこそ、当院に来院していただけると思っています。
自分の獣医師としての原点をつくってくれた愛犬達に本当に感謝です。
それともう一点、小豆の死で今回感じたことがあります。
それは当院の患者さん達は本当に優しい方が多いです。
たかが犬の死、しかも他人の犬。
誰がその犬のために涙を流せるでしょう?
何かを感じ取ってくれるでしょう??
多くの飼い主さんに涙と共にお悔やみの言葉をいただきました。
その方達は犬も猫も人も関係ない。
種族は何であれ家族だ、と思っていらっしゃるのでしょう。
だからこそ共感していただける。
そういう方が集まってくれる病院になったことが嬉しいです。
小豆・ヴィヴィはスタッフ犬として本当によく頑張ってくれました。
もちろん圧迫排尿やリハビリのデモンストレーションといった実際の業務はもちろん、
スタッフや私に最後の動物との接し方を教えてくれました。
そして多くの飼い主さんにも「心に残る何か」を与えてくれました。
本当に自慢の我が子達です。
最高のスタッフ犬でした。
そして当院を支えてくださっている方々、本当に本当にありがとうございました。
小豆・ヴィヴィの代わりにお礼申し上げます。
p.s.
ちなみに私の現在の待ち受け画面です。
少しボケたヴィヴィちゃんが、小豆の上に乗っかって寝ています。
少し邪魔だなと眼を開けた小豆ですが、優しく一緒に寝てくれています。
二人で一つ、ニコイチ・・・だったんでしょうね。
「二人とも今までありがとうね。
虹の橋でも仲良くして待っててね。
お兄ちゃんもこっちでの仕事を全て終えたら向かうからね。
そしたらまた皆で遊ぼうね。
大好きだったよ、しばらくおやすみなさい。」
院長
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