なんとも痛々しい・・・
3月15日(金)
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こんばんは、獣医師の國廣です。
3月も残すところ半分!早いですねえ。
いよいよ4月の繁忙期がやってきますが、今からすでにドキドキ。笑
フィラリアシーズンですので、皆さんしっかりと予防の意識を高めていきましょう!
ではでは、今回ご紹介するのは生後6ヶ月のマンチカンのT君。
この子は前日の晩に逃げ出してしまい、飼い主様が探したのですがその日は見つからず・・・。
翌日の朝に車に引かれて来院されました。
来院された瞬間に、状態が悪いことはすぐに把握できました。
股動脈圧は触知されず、可視粘膜も蒼白でした。
まずはレントゲンにて状態の把握を行います。
気胸、腹壁ヘルニア、骨盤骨折など様々な異常が見つかりました。
状態の安定を図り、そして1つ1つ治療していく必要があります。
入院した当日の晩には状態が落ち着いてきたため、
まずは気胸と腹壁ヘルニアを治療しにいきます。
腹壁が破れ、膀胱と腸が外に漏出していました。
幸いなことに臓器損傷はなかったため、破れた部分の縫合により手術を終えました。
続いて骨盤ですが、右側の仙腸関節は脱臼しており、皮膚を突き破っていました。
これを開放骨折と言います。このためT君は徐々に貧血が進んでいました。
腹壁の手術から3日後、輸血をしつつ骨折と脱臼の手術を行いました。
骨折部分にはプレートを、脱臼部分にはピンを差し込むことでそれぞれ固定を行います。
手術後のレントゲンがこちら。
大きな手術でしたが、無事乗り越えてくれました。
そこからは貧血も改善し、徐々に体力も回復していきました。
ただ事故の後遺症により下半身麻痺となってしまい、生涯介護を必要とします。
それでも飼い主様は「生きているだけで幸せです。ありがとうございました。」
と温かい言葉をかけてくれました。
先日無事に退院され、元気に帰っていったTくん。
これからも全力でサポートしていこうと思います!
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定