近づきたくても、、、
3月28日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
平野:4月6日(木)、4月16日(日)、5月4日(木)〜7日(日)
学会・勉強会等参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
あと数日で4月ですね。
1年の中でも動物病院にとって特に忙しい時期がやって来ました
今年も去年と同様、いや、それ以上に頑張りたいと思います!!!
2016年度最後のブログは何にするか悩みましたが、
去年は寄生虫に関してのお話からブログを始めたので、
今年度最後も寄生虫のお話をしたいと思います。
今回は「エキノコックス症」です。
これは単包条虫・多包条虫という寄生虫が原因で起こる病気です。
日本では今から約80年前に宮城県で初めて発生しました。
その後は主に北海道において毎年発生していました。
ところが、最近になって山形県や青森県などでも馬や豚で
エキノコックスへの感染が認められました。
さらに、2014年には青森県で20名にも上る人への感染が発生しました。
これらを見れば、東北地方での発生が多いので
関西に住む我々にはあまり関係のない話のように思えますが、
愛知県において犬への感染が2014年に認められました。
関西にもこの病気が広がってきている可能性は否定できない以上
安心はできませんね、、、
さて、このエキノコックス症ですが北海道ではキタキツネが
原因となる単包条虫・多包条虫の成虫を持っていることが多いです。
感染率は地域差もありますが、約40~60%のキタキツネが
感染しているというデータがあります。
人への寄生はキタキツネとの接触中に起きると考えられています。
もし人に寄生すれば、多くは肝臓・肺・脳に寄生します。
寄生後、数年は無症状ですが、
肝臓内で寄生虫は人の握りこぶし程の大きさにまで成長し、
肝機能障害を引き起こします。
肺・脳に寄生した場合は呼吸困難・痙攣などが現れます。
そのため、最悪死んでしまうこともあるような怖い寄生虫なのです
では、犬への感染はどのように起きるのか?
ここで重要になってくるのが野ネズミです。
まず、キタキツネの糞便に含まれる寄生虫の卵を野ネズミが食べます。
この野ネズミを犬が食べてしまうことで感染します。
なので、放し飼いをしている犬はこの寄生虫への感染のリスクが高いと言えます。
人にも犬にも感染する恐れのある単包条虫・多包条虫ですが、
我々人が感染しないためにはキタキツネにあまり近づかないこと、
犬が感染しないためには放し飼いをしないこと!
北海道に旅行に行かれる際は野生のキタキツネに十分ご注意ください!
それでは今日はこの辺で・・・
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