進行性脊髄軟化症、続きます。
*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室 :7月6日(土)、12日(金)、20日(土)、26日(金)
デンタル教室:7月21日(日)
*******獣医師臨時休診のお知らせ*********
平野:13日(土)、14日(日)、30日(火)
百石:7日(日)、8日(月)出勤、12日(金)
三浦:21日(日)
國廣:8日(月)、12日(金)出勤、14日(日)
こんばんは、院長の平野です。
先週も休診をいただきありがとうございました。
先週の休みもいつもどおり大阪まで心臓外科の出張手術に行っていたのですが、
前々回はG20開催ということで車では行けず、朝早くより電車に乗って向かいました。
普段人通りの多いところに顔を出すことも少ないため、
久しぶりに梅田や難波の人混みを歩くと疲れてしまいますね。
ただ思ったより大阪がサミットでバタバタしていなくて、それは良かったところです。
そして、この心臓外科手術も当院で現在は対応可能ですので、
僧帽弁閉鎖不全症で手術を必要とされている方はご相談くださいね。
さて今回は先週に手術した進行性脊髄軟化症のワンチャンを2匹ご紹介です。
進行性脊髄軟化症の手術依頼は定期的に入ってくるのですが、
なぜか続くときは続きます。
先週は手術含めて4件ほど問合せのご連絡がありました。
今回の症例の1匹は大阪より。
若いチワワさんです。
正直チワワの脊髄軟化症は非常に珍しいです。
私もかなりの脊髄軟化症の子を多く見ていますが、チワワは初めて見ました。
紹介元は普段画像検査でもお世話になっている動物病院さんで、
進行性脊髄軟化症の診断をきっちりと早期につけていただいたためご依頼いただいてから手術までの流れがスムーズでした。
さすが腕利きの先生が揃っている病院だけあって、確実な診断と的確な紹介タイミングでこちらも非常に助かりました。
以下、手術中の写真になりますので、ご注意ください。
やはりチワワなだけあって、体格は非常に小さく視野は狭かったです。
慎重に剥離や止血を行いながら手術を進めていきます。
まずは本当に脊髄軟化症なのかどうか、つまりは脊髄が軟化(溶けて)しているかを確認します。
少し怖い写真になってしまいますが、
背骨を開けた奥の脊髄がドロっと溶けてしまっています。
間違いなく軟化症です。
そして手術を継続して無事に終了しました。
大きな傷となりましたが、小さな小さな体で本当によく頑張ってくれました。
今回は前足まで進行が見られていないタイミングでの手術でしたので、無事に乗り切ってくれました。
引きつづき内科管理とリハビリ治療を頑張ろうね。
もう1匹の症例は岡山からです。
高齢のダックスフンドの男の子です。
この子は発症してから1週間近くたっており、
前足にまで麻痺が進行してきており非常にギリギリのタイミングでの手術となりました。
前足まで完全に麻痺してしまうと、延髄までの進行もあと少しとなり危険な状態です。
また発症してから期間が長いために、炎症もひどく全身状態も悪化していました。
しかし放っておけば数日で命を落としてしまう危険もあったため、緊急手術となりました。
チワワの子と同様にまずは椎間板ヘルニアの治療を実施して、脊髄の状態を確認します。
やはり進行性脊髄軟化症は間違いないようで、脊髄はドロドロに溶けてしまっていました。
そこから脊髄を大きく露出する手術を実施していきます。
病変もかなり頭側にまで進行していたため、
かなり大きな傷口となってしまいましたが無事に終了です。
現在も入院治療を頑張ってくれていますが、術後2週間を超え乗り越えてくれました。
熱が出てしまうときはありますが、ご飯もモリモリ食べてくれて一安心です。
このように現在では病院からの紹介や、他府県からの依頼で手術を実施することが多いです。
そして進行性脊髄軟化症の治療はスピードとタイミングが明暗を分けますので、どうしても緊急手術となってしまいます。
最近は私の緊急手術で急遽診察ができなくなったり、待ち時間が長くなってしまって大変申し訳なく思っています。
夜中までかかる手術も多々あり、スタッフにも大変申し訳なく思っています。
私も多くのことを犠牲にしなければ行けませんが、それでも命を救えるのはとてもやりがいがあります。
一つの命を救うために、多くの人たちのサポートがあってこそだと感じております。
これからもご迷惑をおかけすることもありますが、小さな命を諦めたくありませんので、ご理解ご協力いただきたいと思います。
チーム医療を大事に精進していきます。
院長
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
⭐︎インスタ始めました⭐︎
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定