前肢の骨折(前腕骨遠位端)
5月10日(金)
*5月11日(土)午後
*5月12日(日) が臨時休診となりますのでご注意ください。
とある水曜・休診日のことでした
美容院で髪を切ってもらっていると一件の電話が・・・
ミニチュアピンシャーの子犬さんからで
散歩中にちょっとしたトラブルがあり
前足をとても痛がっているとのこと
休診日でしたが
ずっと足を挙げていて骨折の可能性もあるので
急遽戻って診察させていただきました
来院時は少し落ち着いていましたが
患肢(痛い足)を触ると激痛が・・・
早速レントゲン写真を撮らしてもらったところ
赤丸で囲ったところで骨折がありました
いわゆる”肘”の部分ですね
この場所はよく動く関節なので
手術がとても難しいのです
またミニチュアピンシャーの子犬というと
体重も2kg程、骨がとても細いのは言うまでもありません
しかし放っておくこともできません
手術のリスクや後遺症は覚悟の上で手術をおこなうこととなりました
手術後のレントゲン写真ですが
無事に何とか骨はくっついてくれています
しかしここからが大変です
ミニチュアピンシャーはもともと元気一杯の犬種です
なおかつ子犬ですから遊びたい盛り
人間であれば「手術後は安静にしていてね」と言えば守ってくれますが
動物相手ではそうもいきません
本人は痛みもなくなってヤンチャしたいと思いますが
入院下で安静にしてもらっていました
術後2週間くらいですが
痛みもなくなって
このように患肢も使えるようになってきて
食欲もバッチリ、無事退院の運びとなりました
「ごちそうさま、よかったね」
ただし関節部位での手術であることや
細かい骨の破片が飛び散っていることからも
今後関節炎などがおこる可能性はあります
日常生活での制約も出てくるでしょうが
元気に帰ってくれてホッとしています
小型犬は高いところから飛び降りたり
ちょっとした衝撃でも骨が折れてしまうことがあります
皆さんも注意してくださいね
それといつも病気や怪我をしてしまった子の飼い主さんには伝えていることがあります
「後悔しても、この子の病気が治る訳ではありません
ネガティブなことは今は考えず、どうすればこの子が楽になるのか
一緒に考えていきましょう、頑張って助けましょう」
前向きにどうすればいいか考えることが大切ですよね
では今日はこの辺で・・・・
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