ワンちゃんでいちばん多いがん、リンパ腫
******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:10月11日(日)、18日(日)
デンタルセミナー:9月27日(日)、10月25日(日)
*******臨時休診のお知らせ*********
院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。
分院長:9月16日(水)
*******勤務形態変更のお知らせ*********
9月から百石獣医師は完全予約制とし、(火)(水)(木)のみの診察となります。
お手数をおかけしますが、診察をご希望の場合は前日までにご予約下さい。
また、勤務シフト変更に伴い、
國廣獣医師の休診日が(月)午後、(火)、(水)午前に変更になります。
みなさんこんにちは。獣医師の田中です。
ようやく暑さが落ち着き、秋の気配がしてきましたね。🍁
自転車で通勤をしているので、涼しくなってくれて嬉しく思っています。😄
先日は「がん(悪性腫瘍)」とはそもそもなにかという記事を書かせてもらいました。
https://blog.ukyo-ah.com/%e7%8a%ac%e3%81%a8%e7%8c%ab%e3%81%a7%e4%b8%80%e7%95%aa%e5%a4%9a%e3%81%84%e3%81%8c%e3%82%93/
今回は、少し具体的なお話もしてみようと思います。
ワンちゃん、ネコちゃんで最も多い「がん」は「リンパ腫」と言われています。
実際に、当院でも一番多く見る「がん」です。
リンパ腫は血液の中にいる細胞の1つである「リンパ球」が腫瘍化したもです。🩸
リンパ球は白血球の中の細胞で、もともとは身体中を巡って免疫、つまり細菌やウイルスなどと戦う役割をする細胞です。
そのリンパ球ががん化してしまうと「リンパ腫」になってしまいます。
リンパ腫は「血液のがん」ということですね。
ワンちゃんのリンパ腫で一番多タイプは「多中心型」とよばれる、全身のリンパ節が腫れてしまうタイプです。
ワンちゃんにできるリンパ腫のうちの80%ほどを占めると言われています。
その他に、「消化器型」、「皮膚型」、「縦隔型」などがあります。
リンパ腫は中〜高年齢(6〜12歳)で多いといわれていますが、1から2歳でも発生することがあります。なので、若いからといって油断はできません。
リンパ腫の症状はあまり特徴的ではありません。
なんとなく元気、食欲が落ちてきた、体重が減った、体表のリンパ節が腫れている、などで来院されることが多いと思います。
リンパ腫の診断は「細胞診」で行います。
細胞診とは、採血にも使う細い針で腫れているリンパ節を刺して中の細胞を取る方法です。
この方法であれば麻酔も必要ないので負担をかけずに診断してあげることができます。
また、画像検査(レントゲン検査、超音波検査)、血液検査も実施します。
画像検査ではリンパ腫が胸やお腹の中まで及んでいるかどうか、他の病気が隠れていないかチェックします。
血液検査でも他の病気が隠れていないかチェックし、治療ができるかどうかの判断もします。
現在、獣医療で行われているリンパ腫の標準治療は、化学療法(いわゆる抗がん剤治療)です。💉
リンパ腫は前に説明したように血液のがんなので、手術で取ったり、放射線を当てる方法では治療が難しく、化学療法が一番良く効くことがわかっています。
数種類の抗がん剤を組み合わせて週に1回注射してあげる方法がよく行われています。
リンパ腫と診断されたワンちゃんの寿命は、治療方法で変わります。
抗がん剤を使わない方法であれば、1〜2ヶ月と言われています。
抗がん剤を使った場合は平均1年前後と言われています。
1年生存率は50%ほど、2年生存率は20%ほどと言われています。
ワンちゃんに対するリンパ腫の治療目標は「できるだけがん細胞を叩いて少なくしてあげて、楽に生活できる期間を伸ばしてあげること」です。
抗がん剤と聞くと人でのイメージから「副作用がきついんじゃないの?」とよく聞かれます。
副作用はないとは言えませんが、人でのイメージよりは非常に少ないものです。
抗がん剤を注射した当日も普通に歩いて帰られます。
当院では抗がん剤治療はもちろんですが、動物と飼い主様に寄り添った治療を行いたいと考えております。
リンパ腫を含め、がんについてご不明なことがあれば気軽にご相談ください。😊
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