大型犬の誤食
こんばんは、院長です。
先月の10月末をもって以前から副院長としてう許づ応物病院を支えてくれていた百石先生が退職されました。
8月末から勤務形態を変更して養生してもらっていましたが、一旦ゆっくりしようということで残念ながらこういう選択となりました。
我々臨床獣医師は常々ハードな仕事に追われてしまい体調を崩してしまうことが多いので、
大事になる前にこういった選択をすることも非常に大切なことだと思います。
百石先生、いままでお疲れ様でした。
また今まで百石先生が診察させていただいていた患者さんに関しては、引き継ぎ業務をすませておりますのでご理解いただければと思います。
最終日には出勤の皆で記念撮影を行いました。
こうやって一緒に頑張ってきた同士が旅立っていくのは寂しいですが、
皆で最後は笑顔で送り出しました。
元気で楽しくやっていってください。
小澤先生は関東の病院で経験を積まれ、
麻酔科やエキゾチックアニマルの診察を得意としています。
これからの右京動物病院にとって、頼りになる先生がきてくれました。
エキゾチックアニマルに関するに色々な面白い知識をお持ちですので、
ぜひ皆さんもお話ししてみてください。
とても優しい先生です。
さて、本日は上記に加えて異物誤食の症例のお話をさせていただきます。
誤食の多くは若い子に多いのですが、今回はシニアの大型犬でした。
生ゴミを漁った翌日から食欲が廃絶し、嘔吐を繰り返しているとのことです。
各種画像検査で胃に停滞した大きな異物が認められましたので、緊急的な手術が必要となりました。
胃カメラの写真です。ゴミのようなものが写っています。
いくつかは鉗子で取り出していたのですが、
あまりの大きさから内視鏡での摘出は難しく、残念ながら開腹手術へ切り替えとなりました。
以下は怖い術中写真が出ますので、苦手な方はご注意ください。
お腹を開けると、大きく拡張した胃が認められました。
胃の一部を切開してみると・・・
多くのゴミやビニールが絡まって詰まっていました。
それらすべてを丁寧に取り除いていきます。
異物摘出後は胃の切開した部位を丁寧に縫合していきます。
縫合が甘いと腹膜炎なども生じる可能性がありますので、慎重に縫合します。
このようにして手術が終了した後は、数日の入院ののちに無事退院してくれました。
このように当院では胃カメラでの異物摘出を第一選択としていますが、状況によっては開腹手術が必要なことも多くあります。
もちろん異物摂取癖のある子や、若くてなんでも口に入れてしまう子に関しては注意が必要ですが、
シニアのワンちゃんでもまさかということはあります。
皆様のご家庭でも気をつけていただければと思い、今回はこの症例を選びました。
今後も右京動物病院はスタッフの入れ代わりもありますが、
動物のために全力を尽くすという精神を持ち続け、
良い意味で新陳代謝しながら成長して行きたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
院長
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定