健康診断にて
9月26日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:9月28日(木)、30日(土)午後
皆さんこんばんは!
季節の変わり目に風邪を引いてしまいました。
今は少し落ち着いてきましたが、久し振りに高熱に悩まされました。
皆さん体調管理十分にお気をつけ下さい。
今日は少し前に病院でドッグドックを受けた
チワワのKちゃんのお話です。
Kちゃんはまだ5歳で元気もあって食欲も旺盛な子です。
ただ、少しぽっちゃりな所が気になるところ。
血液検査、レントゲン検査、エコー検査を実施。
レントゲン検査、エコー検査では大きな異常は見つかりませんでした。
それは、コレステロールの値が高いということ。
つまり、高脂血症(高コレステロール血症)という状態でした。
人では高脂血症があると心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の
可能性が高くなると言われていますが、犬ではその可能性は低いと
考えられています。
さて、高脂血症の原因には主に以下のことが考えれます。
・食後高脂血症
・甲状腺機能低下症
・糖尿病
・副腎皮質機能亢進症
・ネフローゼ症候群
・胆汁うっ滞、肝不全
・膵炎
・肥満
・薬剤
・原発性高脂血症
様々な原因がありますね。
食後の高脂血症は食後30分〜2時間で見られ、
2〜10時間程度で改善します。
ですので、食後高脂血症の可能性を除外する為にも
血液検査前12時間以上の絶食が理想となります。
原発性高脂血症は遺伝的な異常によるものと考えられていますが、
ほとんどの場合、原因は明らかになっていません。
犬ではミニチュア・シュナウザーで特に多い傾向があります。
健康なミニチュア・シュナウザーの約30%で高脂血症が見られる事が報告されており、
高齢になるとこの割合はさらに約75%へと増加します。
他にはシェルティにも高脂血症が見られることがあります。
今回のKちゃんの高脂血症の原因は検査の結果を
総合的に考えて、肥満によるものと考えられました。
そして、この日からKちゃんの減量を開始しました。
今ではコレステロールの値は正常値とはいかないものの、
あと一歩というところまで来ています。
高脂血症があると、食欲不振、嘔吐、下痢、発作などの
症状が見られる場合があります。
しかし、無症状の場合もあり、病院での健康診断でたまたま
見つかるというケースもあります。
今回のケースがそうでした。
皆さんも一度健康診断を受けることをお勧めします。
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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER