まさかの緊急疾患
*****セミナーのお知らせ*********
パピー教室:1月16日(日)、1月30日(日)
デンタルセミナー : 1月9日(日)
*****本院からのお知らせ*********
勤務形態変更のお知らせ
2022年1月から新しい分院を開院するにあたり、
田中獣医師の本院での勤務が2021年12月までとなります。
新しい分院の詳細についてはHP内でご案内いたします。
10月から”予約優先診察”となっておりますが、
ご予約されていない方でも、診察は可能です。
もし予約が出来なかった場合は、直接ご来院ください。
(*獣医師の指名はできませんのでご了承ください)
こんばんは。獣医師の三浦です。
早いもので2021年もあとわずか!!
今年は兄の結婚式に始まり
祖父が他界し、母が還暦を迎え…
家族で集まるイベントがとても多くありました。
嬉しいことばかりではありませんでしたが、
いざという時、遠くからでもすぐに集まれる家族がいることに、とても有り難みを感じました。
もうすぐ姪っ子か甥っ子が生まれる予定です。
2022年がおめでたいニュースで始まることを祈っています😊
さて、本日は久しぶりに病気の話です。
「糖尿病性ケトアシドーシス」というものをご存知でしょうか?
糖尿病から併発する緊急疾患です。
糖尿病を患い持続的な高血糖が続いてしまったとき、
また、糖尿病以外の病気を併発してしまったとき、
持続的なインスリン不足から体はエネルギー源としてブドウ糖を使用できなくなります。
そのため、代わりに脂肪を分解してエネルギーとするのですが、
その分解産物であるケトン体という物質が血液中に溜まってしまい
血液が酸性に傾くアシドーシスという状態に陥ります。
また、尿糖の排泄によって急激な利尿が起こるため、身体は脱水状態になります。
この状態を無治療で放置するとショック状態に陥り、死亡に至ります。
1年前に来院されたとき、まさにこの糖尿病性ケトアシドーシスの状態でした💦
元々は定期的な血液検査のために来院されたのですが、
お話を伺うと排泄の失敗が増え、食欲も低下しているとのこと。
夏には6.9kgあった体重が、5.7kgにまで減っていました。
調べてみると、高血糖、尿糖陽性、尿ケトン体も陽性…😱
そしてどうやら膵炎も併発していそう。
Pちゃん自身の状態はそこまで悪くはなかったのですが、
緊急入院して治療を開始させていただきました。
主訴と病態が全く違っていましたので、まさか…!でしたが
このタイミングで来院されて本当に良かったです。
点滴とインシュリン投与を開始し、3日ほどで尿中ケトン体が消失し、
無事に維持治療に入ることができました。
その後今にいたるまで毎日インシュリン注射をしてもらい、
とても元気に過ごしてくれています。
食餌改善も試みて、今では4kg台の理想体型を維持できています👏
糖尿病は合併症が起こらなければ割と元気なことも多く、
Pちゃんのように症状が悪化するまで気付かれないことも多くあります。
一般的な症状は多飲多尿、体重減少です。
飲水量の変化は他の病気でも多々認められるので、日頃から測っておくことがお勧めです。
また、肥満は糖尿病の直接的な原因ではないのですが、リスク因子のひとつです。
よく食べる姿は可愛いですが…食べ過ぎ、偏食には注意してくださいね。
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R.Miura@U-KYO-Animal Hospital
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師