お尻のこれは?
10月10日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:10月14日(土)・15日(日)・22日(日)・28日(土)午後・29日(日)
百石:10月21日(土)午後
國廣:10月29日(日)
先日、家の近くでテレビ番組の撮影が行われていました。
残念ながらタレントさん・俳優さんを見ることはできなかったのですが、
なかなか見ることが出来ないものを間近で見ることが出来てよかったです。
さて、今回は13歳のワンちゃんTちゃんのお尻にできてしまった
大きなシコリのお話です。
Tちゃんは元気もあり食欲もあるワンちゃんですが、
約2年前からお尻にシコリが見られるようになり、
このシコリは時間をかけて少しずつ大きくなってきているということでした。
本人も気にしているとのことで来院。
そして、お尻のシコリが何かを調べるために細胞診検査を実施しました。
この検査の結果、このシコリは肛門周囲腺腫であることが疑われました。
肛門周囲腺腫は肛門周囲腺由来の良性腫瘍でホルモン依存性です。
つまり、高齢で未去勢のワンちゃんに頻発するというわけです。
好発犬種としては、
・コッカースパニエル
・シベリアンハスキー
・イングリッシュブルドッグ
・ビーグル
などが挙げられます。
この腫瘍は単発で発生することもあれば、多発性に発生することもあります。
先程も言いましたようにこの腫瘍はホルモン依存性ですので、
治療法としては腫瘍の外科的切除と同時に去勢手術を行います。
ただし、去勢手術後も再発には十分な注意が必要となります。
腫瘍の切除が困難な場合は去勢手術のみを行うこともあります。
去勢後、腫瘍が縮小していくことが多いです。
ちなみに、肛門周囲腺癌というものもあります。
これはホルモン非依存性の悪性腫瘍です。
この腫瘍は去勢手術を行っても反応はなく
去勢後も腫瘍は大きくなって来ますので、
腫瘍自体の外科的切除が適応されます。
お尻のところにシコリはないか普段からよく見てあげるようにしてください!
万が一、シコリが見つかってしまった場合はすぐに病院に連れて来てください!
今回のTちゃんですが、身体検査を進めて行くと
さらに気になるところが見つかりました。
それは精巣の大きさが左右で違うというところ。
写真右側の精巣が左に比べて大きくなっているのが分かりますか?
精巣が腫瘍化してしまっていることが考えられます。
やはり、早めに去勢手術を実施するのがベストなようですね。
今回の肛門周囲腺腫ですが予防できる方法があります。
それは去勢手術!
歳を重ねて大切な我が子に腫瘍ができるなんて嫌ですよね。
この腫瘍は去勢手術することにより将来的に発生する確率を
抑えることが可能ですよ!
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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
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