混合ワクチンについて💉💦
6月23日(木)
*****セミナーのお知らせ*********
シニア:6月28日(火)
*****本院からのお知らせ*********
5月1日より診察時間が変更となります。
詳細はトップページをご覧ください。
5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは、獣医師の岡山です!
先日、自宅で寝ている時に「プ~~ン」と言う蚊の羽音でイライラしながらも夏の近づきを実感していました。😎🌞
蚊が媒介するフィラリア予防はしっかり行えていますか?!
毎月のフィラリア、ノミ、マダニ予防しっかりしていきましょう!!
今回はわんちゃんの予防の中でも、「混合ワクチン」について少し書かせていただきます。💉💉
この「混合ワクチン」は「狂犬病ワクチン」と同様に1年に1回接種しますが
狂犬病と違い接種が法律で義務付けられてはいません。
そう聞くと、安いものではありませんし、毎年打たなくても良い気がしてなりませんが、
なぜ獣医さんは毎年打つことを推奨するのでしょうか、、、、??
それは「”致死性”のウイルス、細菌からわんちゃんを守るためです。」⛑
生後間もない仔犬さんは、母犬からの母乳に含まれる移行抗体によって感染症から守られています。しかしこの移行抗体も生後6~8週で激減していき、感染症のリスクが高くなります。そのタイミングで1回目のワクチンを打つことで、低かった病気に対する抵抗力を上げることができます。
わんちゃんは、生後約16週齢で移行抗体がほとんど無くなります。ただ、個体差で移行抗体の強さ(継続期間)が異なることから初めての混合ワクチンの接種は2~3回に分けることで確実に、移行抗体の下がるポイントでワクチン接種ができるようにしています。
当院では、5種、7種、10種の3種類をわんちゃんのワクチンとして用意しています。
5種:完全に室内飼育で、他のわんちゃんと接触がない仔🏠
7種:散歩へに行く仔🚶♂️🐕
10種:山や海など自然が豊かなところへ行く仔🌄🌊
でお勧めが異なります。
5種には4つの”コアワクチン”と1つの”ノンコアワクチン”が入っています。
コアワクチンには致死率が非常に高い、ジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルス1型、2型が、ノンコアワクチンにはパラインフルエンザが分類されています。
7種には5種に加え、レプトスピラという細菌性の疾患の2つの型が混合されています。
10種は7種に加え、犬コロナウイルスとレプトスピラの2つの型(合計で4つの型)が混合されています。
視点を少し変えまして、、、
インターネット等で、欧米ではワクチン接種は3年に1回で良いという情報を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。💻
なぜ日本では毎年毎年混合ワクチンを打つのでしょうか??
欧米🇺🇸🇩🇪🇳🇱、、、、
•集団免疫がある(欧米のワクチン接種率70~80% )
•混合ワクチンの他、混合されてない1つの病気に対するワクチンがある(バリエーションが豊富)
日本🇯🇵
•ワクチン接種率が低く(30%弱)集団免疫が確立されていない
•ワクチンのバリエーションが少ない
もちろん、毎年抗体価(身体の中にどれだけ病気に対抗できる力があるか)を測定して接種の必要性を確認する方法もあります。当院の患者さんでも持病との兼ね合いで1年に1回、抗体価を測定し接種の必要性の有無を確認するケースがあります。
ただ抗体価を測定するには採血必須です。💉
わんちゃんが採血と接種の2回のチクッ!っとする可能性があることや、抗体価測定の為にお費用がかかることを含めて3年毎の接種をするのか否かを決定していただければと思います。💉💉
決して安くはない混合ワクチンですが、感染症による重症化を防ぐことができます!!
特に、レプトスピラは人獣共通感染症と言って、わんちゃん→ヒト へ感染し得る感染症です。😫🙀
わんちゃんとヒトの健康を守ると言った面でも混合ワクチンの接種はしていきたいですね!
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師