緊急事態!
10月17日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:10月22日(日)・28日(土)午後・29日(日)
百石:10月21日(土)午後
國廣:10月29日(日)
こんばんは!
先日、「猫なんかよんでもこない。」という映画を観ました📽
最初から最後まで猫が出っぱなし!
猫好き必見!!🐱
とのことで、公開前から気になっていたのですが
だいぶ前にテレビで放映されているのを録画して
ようやく観ることができました。
ただただ、猫が可愛いだけの映画かと思いきや…
可愛いだけじゃ許されない、深く考えさせられる作品でした。
犬や猫は人と暮らしてきた歴史が長く
人との生活に自然に入り込んできてくれます。
彼らと一緒に暮らすからには
彼らの習性を理解して、少しでも長く元気に過ごせるよう
手助けをしてあげて欲しいですね🍀
これから動物を飼おうとしている方がいたら
ぜひ勧めてあげてください🙂
原作は漫画だそうです📔
さて、本日は低血糖についてお話します。
トイプードルのPちゃんは、ふらつきと食欲不振を主訴に来院されました。
9歳で避妊をされていなかったので、
子宮の病気をはじめ、様々な全身疾患を疑い検査をしていたところ
意識レベルが低下し、首が後ろにのけ反り、発作のような症状を起こしました。
発作の原因となる疾患としては
・神経疾患(脳腫瘍、脳炎、ウイルス感染、特発性てんかん 等)
・代謝性疾患(低血糖症、肝疾患、腎疾患、低カルシウム症 等)
・その他(循環器疾患、中毒 等)
が考えられます。
Pちゃんの場合は、最初に行った血液検査にて低血糖症が認められました。
通常は75〜180 mg/dlほどの血糖値が、
わずか18mg/dlしかなかったのです😵💦
緊急処置としてブドウ糖を注射したところ、意識レベルはすぐに回復し
ふらつきも改善しました。
低血糖の原因には様々な疾患が考えられます。
・重度の感染症
・飢餓
・若年性低血糖
・肝疾患
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・悪性腫瘍
・医原性(インスリンの過剰投与 等)
Pちゃんは低血糖の他に、低ナトリウム高カリウム血症と極度の低体温が認められたため
この中でも副腎皮質機能低下症(アジソン病)を最も強く疑いました。
副腎皮質機能低下症とは、
副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンが不足することにより起こる疾患です。
症状は虚弱、体重減少、食欲不振、嘔吐、下痢、低体温、振戦、痙攣など様々です。
犬では特発性に副腎が萎縮し、起こることが多いと言われています。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)の治療により起こってしまうこともあります。
診断には血液中のホルモン量を測定します。
Pちゃんも検査を実施し、ホルモンの不足が確認されたため
ホルモン剤投与による治療を開始しました。
ホルモンの量が安定すれば治療経過は良く、元気に過ごすことができる病気です😊
さて、上に述べたように、低血糖は様々な原因で起こります。
特に糖尿病でインスリン治療を行っているときや子犬・子猫さんで
ふらつきが出たり、急にご飯を食べなくなったときは
低血糖を疑ってください⚠
ご自宅でできる緊急治療として、砂糖水やガムシロップを飲ませてあげてください。
体重1kgあたり1ml程度で大丈夫です。
ブドウ糖補給ゼリーのような商品もあるので、
特に子犬や子猫を迎えたばかりの方は用意しておくと安心ですね🙂
もちろん、ふらつきが落ち着いた後も再発する可能性はあるので
必ず病院にきて、診察を受けるようにお願いします🍀
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER