便秘
1/31(火)
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こんばんは、獣医師の二股です。
ようやく雪もなくなり、通勤しやすくなりました❄️
1月も終わり、暖かい春が待ち遠しいです🌸
さて、今日は便秘のお話です。
便秘で困っているフレブルさん、数日便がでず食欲もなくなってきているとのこと。
腹部を触ると便で腹部が硬くなっていました
便がどれくらい溜まっているかを評価するのにはレントゲン検査が有用です
こちらがレントゲン写真です。
この子の場合、便が滞留しすぎて
いわゆる結腸が過剰に拡張した、巨大結腸症になっていました💦
黄色のラインで囲まれたものが全て便、赤矢印が拡張した結腸幅です
この結腸幅、7cmもあります、、、⚡️
こちらは便秘のない健康な子のレントゲンです
便は少量のみで腸の拡大もありません
この子の便がいかに多いかお分かりいただけたでしょうか?
これだけ便が滞留した状態ではまず自力排便は無理です。
自力排便は無理なので、ひとまず今滞留している便を
浣腸で柔らかくしながら摘便(便を掻き出す)処置をしていきます
処置による動物へのストレスの考慮のため、
また、この子に関しては短頭種で呼吸停止のリスクがあるため、
気管チューブを入れ、しっかり全身麻酔をかけた上で処置をします
ビニール袋いっぱいの大量の便を掻き出しました💩
こちらは摘便処置後のレントゲンです
便がほとんど消失し、
すっきりしたのか処置後はごはんも食べてくれました👏
便秘の原因としては、
食事内容や運動不足、水分不足などの環境要因だけでなく、
結腸の狭窄(骨盤骨折、異物、腫瘍、会陰ヘルニア)、結腸の動きの異常(先天性機能不全、内分泌疾患、神経の損傷)
といった基礎疾患が原因のこともあります。
原因不明(特発性)のこともあります。
便秘の治療として、今ある便の除去のみならず、基礎疾患の治療、再発防止が大切です。
また、滞留した便により長期に渡る結腸の拡張が続くと、
結腸の筋肉や神経の運動低下、麻痺が起こり自力では排泄できなくなります
食事や投薬といった内科治療ではコントロールできない、自力では排泄できない状態であれば
機能していない結腸そのものを切除する外科治療が必要になります。
早めに気づいて治療してあげることが大切ですね💦
今回はわんちゃんの例でしたが、便秘の子は猫でさらに多いです。
数日便がでていない、少量しかでないなどあれば
まずはご相談ください。
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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師