ノミ・マダニって実際何が問題なの。。。?
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パピー教室:5月13日(土)、20日(土)、27日(土)、28日(日)
デンタルセミナー:5月21日(日)
シニアセミナー:5月16日(火)
*****本院からのお知らせ************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは。
獣医師の岡山です。
予防のシーズンですね。⛑⛑⛑
当院でも予防薬(フィラリア・ノミ・ダニ)の処方が多く出ています。
当院ではフィラリアは5−12月の8ヶ月間、ノミ・マダニの予防は通年を推奨しています。冬はノミもマダニも居ないじゃん。。。。なんで通年??って思われる方もいらっしゃると思いますがお布団、ソファー、クッション、絨毯。。。などのお部屋の中では冬でも元気に生息しています。室内で生活されるワンちゃんネコちゃんが多い現代では1年中ノミ・マダニとの接触がありえるわけです。
ではノミ・マダニと接触があると何がいけないのでしょうか?
ご経験もあるかもしれませんが、噛まれる(刺される)とかなり痒いですよね。
噛まれて少し腫れる だけじゃないこともあります。ノミとマダニで分けて書きます。
ノミに噛まれた場合
「アレルギー性皮膚炎」
咬傷時にノミの唾液腺の成分に反応することで起こるアレルギー反応です。
厄介なのは、噛まれた部位と皮膚炎が起こる位置は必ずしも一致しないということです。
動物もヒトも起こりえる皮膚炎です。😿🙋
「猫ひっかき病」
ネコノミから排泄されたBartonella Henselae という菌がヒトの体内へ入ることでデキモノができたりリンパ節が腫脹したり、発熱、食欲低下、悪化すると脳炎や心内膜炎など命に関わる病気です。
通常猫では無症状ですがヒトで症状が出ます。🙋
マダニに噛まれた場合
「犬のバベシア症」
マダニが吸血する際マダニの体内にいたバベシア原虫(日本では主にBabesia gibsoni )が犬の赤血球内に寄生することで赤血球が壊されてしまい貧血が起こります。重症例では3−4週間で多臓器不全で亡くなってしまうケースもあります。🐶
「日本紅斑熱」
Rickettsia japonica を保有するマダニに噛まれることで発熱、発疹が起こります。発生件数は近年増加傾向にあり死亡報告もあります。
ヒトで問題となる病気です。🙋
「SFTS;重症熱性血小板減少症候群」
ブニヤウイルス科のフレボウイルス族に分類されうるウイルスが体内に入ることで発熱、下痢、嘔吐、黄疸、時に神経症状や頭痛を伴います。致死率はヒトで10−30%、犬で29%、猫で60−70%といった報告があり、命に関わる病気です。(ちなみに新型コロナウイルス致死率について、厚生労働省の直近の報告では0.01ー2.6%らしいですよ。。。)🐶🐱🙋
このようにヒトも動物も怖い病原体をノミやマダには持っていることがあります。
でも、ノミマダニ予防をしていてもノミ・マダニが近寄って来ないわけではありません。
勘の鋭い方は「どっちみち寄生してしまったら、予防薬を使用していても意味ないじゃん。。。」って思いますよね。
予防薬はいろんな種類がありますが、例えば当院で取り扱いのあるネクスガードは投与後30分でノミを駆除し始めて6時間後には完全に駆除します。また、投与後24時間以内にマダニを駆除することが報告されています。
ノミは寄生すると24−72時間で産卵します。つまりネクスガードでは産卵前にノミを駆虫できるます。
ダニは寄生しても直ぐには吸血せず、吸血しやすそうな場所へノソノソと移動します。しかも吸血時間は48時間以上でパンパンに吸血した後、マダニにとって必要な栄養素を吸収し、不要なものを吐き出します。この時にマダニの体内にある原虫やウイルスなどが人や動物の体内へ入ってしまうわけです。なので予防薬を使用していることで噛まれてしまっても吐き出す前にマダニを駆虫することができるため上記の病気が防げるわけです。⛑
長々と書いてしまいましたが、ノミ・マダニ予防はヒトと動物双方にとってメリットなのでぜひフィラリアだけににフォーカスせずに予防してくださいね。😁
TAICHI@U-KYO-Animal Hospital
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師