頑張っています
11月21日(火)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:11月25日(土)午後・30日(木)午後
こんばんは。獣医師の三浦です。
先日、久しぶりに日帰り登山に行ってまいりました⛰
初めて調理器具を持参して、頂上でホットサンドを作って食べました🍞🍴
山頂で食べるご飯はいつも美味しいですが、
あったかい!となると格段に美味しさが増しますね😍
冬山は登らないので、私の登山シーズンはもうおしまいですが
体が怠けないよう、来シーズンに向けて鍛えておこうと思います💨
さて、本日は14歳の猫、Uちゃんのお話です🙂
Uちゃんは1ヶ月ほど前から少しずつ食欲が落ち、痩せてきたとのことで来院されました。
診察台の上でもぐったりした様子でおとなしく、
体温はわずか35.7℃しかありませんでした。
猫の体温は38℃台が正常です。
老齢で代謝が落ちても、37.5℃程はあって欲しいところです。
呼吸もゆっくり深呼吸のような状態で
お腹を触ると、肝臓や腸の辺りがボコボコと腫れていました。
詳しく検査してみると…
胸部レントゲンでは、白い部分がとても多くなり
通常では見えるはずの心臓の形が見えません。
これは、胸水が溜まっている証拠です。
また、エコー検査では、肝臓が腫瘍化しており
脾臓や結腸も形状が大きく変わり腫瘍が疑われました。
左下の、黒い部分は腹水です。
胸水や腹水が溜まる原因には様々なものが考えられますが、
Uちゃんの場合は全身所見と胸水の検査から、
何らかの悪性腫瘍による循環不全や炎症が原因であると考えました。
ここから先、この腫瘍が何なのか?という検査は、Uちゃんは行っていません。
細胞の検査をしたり、CT検査をしたり、追加検査は可能ですが
腫瘍があまりにも大きく全身へ転移していること
Uちゃんの体力がかなり落ちていることなどから
原因が分かっても、手術も抗がん剤治療もお勧めできないと判断したからです。
ご家族とも相談し、積極的な検査や治療は行わず
Uちゃんが少しでも楽に過ごせるような治療を行うことにしました。
まずは溜まった胸水を抜き、呼吸を楽にしてあげること。
また、抗炎症効果や抗腫瘍効果のあるステロイドと
体の免疫機能を整えるための漢方薬を始めました。
食欲もない状態で、何とかお薬を飲ませていただき1週間後。
「少し食欲が出てきました。」との嬉しいご報告をいただきました。
さらに1週間後。
階段を登ることができなくなっていたのに、
気が付いたら2階に上がっていたとのこと!
また、低かった体温が37.5℃にまで上がってきました。
検査を嫌がり猫キックまで見せてくれました🐾
胸水や腹水、腫瘍の状態は大きく変わりありませんが
食欲や動き回る様子が出てきたのは、少しでも体が楽になった証拠。
正直なところ、最初にお会いした段階で
回復は難しいかもしれないと考えていました…💦
Uちゃんの頑張りに本当に驚かされました😊
日々の診察の中で、治せない病気は多くあります。
特に悪性腫瘍に関しては、治したくても治療の負担が大きかったり
治ったと思っても、いつ再発するか分からなかったり
見えないところで転移が起こっていたり
病気との戦いの日々が続きます。
本来であれば、悪いものすべてを取り去って
本当に健康な状態になって帰ってもらいたいと願います。
ただ、それが難しい場合、
病気と上手に付き合って、少しでも楽しく過ごせるよう
最大限のお手伝いをしたいと願います。
Uちゃんの病状は、いつどう変わるか分かりません。
その時その時で何ができるのか?を一緒に考えていきたいです。
無理のないように、でも、もう少し元気でいようね🍀
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital
京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER