ひもの脅威
7月20日(木)
*****セミナーのお知らせ(本院)***********
パピー教室:7月29日(土)、30(日)
デンタルセミナー:7月23日(日)
シニアセミナー:8月2日(水)
*****本院からのお知らせ***************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんにちは、獣医師の國廣です。
毎日とても暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
うちにはハリネズミのエルサがおりますので、常にクーラー必須でこの京都の夏を過ごしています。
涼しい部屋で餌をたらふく食べて、のんびり過ごし、ぽっちゃりお腹をさらしています。😂笑
夏と言えば、スイカや桃など魅力的なフルーツが出てきて楽しい季節ですが、
高温の為に食中毒にも注意が必要ですね。
そしてわんちゃん猫ちゃんたちにも同じくらい注意が必要なのが、おもちゃや
ご家庭にある人間の生活雑貨等を誤食してしまう事です。
今回はそんな食べてはいけないものを食べてしまって、命の危機と頑張って闘った猫のRちゃんお話です。
来院された日の2日前に裁縫の糸をかじっているのを目撃し、それ以降嘔吐が続くという主訴で来院されました。
猫ちゃんのおもちゃはひも状のものも多く、獣医療では「ひも状異物」の誤食となり、注意しなければいけません。
Rちゃんは腹部の超音波検査で、ひも状異物に特徴的な所見が認められました。
左が正常の腸の画像、右がRちゃんの腸の画像です。
腸は本来まっすぐに見える臓器ですが、Rちゃんの場合は腸が曲がっているのが分かります。これを「アコーディオンサイン」と言います。
どういう原理でなるかというと・・・
ひもが絡まった腸が蠕動運動することによって、ぎゅっと縮こまっていきます。
これにより絞扼が起こることで、腸の動きが完全に止まり、嘔吐の症状が現れます。
Rちゃんは来院されたその日に緊急手術を行い、無事糸を摘出することができました。
何本もの糸が絡まっており、胃と腸の3箇所を切る大手術となりました。
しばらく入院をして、その後腸の裂開などがないか様子を見ていきます。
皆様のお家でも、誤食の可能性のある物や場所はないだろうか、とわんちゃん
猫ちゃん目線になって見てもらい、リスク軽減に繋げていきましょう!
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
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