犬の乳腺腫瘍
8月24日(木)
*****セミナーのお知らせ(本院)*********
パピー教室:8月27日(日)
デンタルセミナー:8月26日(土)
*****本院からのお知らせ*************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
***************************
こんにちは、獣医師の國廣です。
皆さんお盆はゆっくり過ごせましたでしょうか?
あいにくの台風直撃で予定が狂ってしまった方も多いと思います。
私は特にお盆の里帰りもなく、通常運転でした。
そういえば、広報部の方から依頼された自己紹介カードを書きました✨
9月から待合の受付下に貼られるみたいなので、ぜひお目通しください😀
では、本日のテーマですが、
ここ最近流行っている「わんちゃんの乳腺腫瘍」についてお話しします。
読んで字の如く、乳腺にできる腫瘍ではありますが、
良性:悪性は50:50であり、悪性の半分が再発や転移を起こすことが知られています。
発生にはエストロジェンやプロジェステロンなどのホルモンが関与しています。
ですので、卵巣子宮を摘出する避妊手術は有効的な予防方法と言えます。
避妊の時期別の乳腺腫瘍の発生率は以下の通りとなります。
初回発情前:0.05%
1回目発情後:8%
2〜3回目発情後:26%
4回目の発情以降では有意差なし
ですので、早期の避妊手術が推奨されます。
先日来院されたトイプードルのHちゃんは、シニア期になってから避妊手術を実施しました。乳腺腫瘍の発生は今回で2回目となります。
Hちゃんの乳腺腫瘍は2cm近くあり、徐々に大きくなっていました。
高齢でありましたが、飼い主様と相談のもと手術を実施しました。
※実際の手術写真が出ますので、苦手な方はお控えください。
ちょうど脇あたりにできた腫瘍を切除しています。
手術自体は問題なく終えることができましたが、
その後の病理検査の結果で、悪性の「乳腺癌」と診断されました。
組織学的にも悪性度が強かったため、今後は抗がん剤などの治療を相談していく方針です。
今回の乳腺腫瘍だけに限らず、病気の早期発見は非常に重要です。
腫瘍に関しては、体にできるものであればご自宅触ってあげるだけで見つけることもできます。
普段からスキンシップに一つとして、体全体を確認してあげてほしいと思います。
それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)
KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital
⭐︎ LINE@はじめました ⭐︎
獣医師の診察スケジュール、フードの日、セミナーのご案内等便利でお得な?情報を配信中!
フードのご注文も24時間可能です♪ ID検索【ukyo-ah】
⭐︎インスタ始めました⭐︎
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師